3人を出産した助産師の陣痛体験談 自然分娩の陣痛の強さはどのくらい? | MAMADAYS(ママデイズ)
3人を出産した助産師の陣痛体験談 自然分娩の陣痛の強さはどのくらい?

3人を出産した助産師の陣痛体験談 自然分娩の陣痛の強さはどのくらい?

陣痛とは、出産直前に起こる子宮の収縮。陣痛によってお腹の中の赤ちゃんは外に押し出されます。「そうは言っても、実際はどんな感じなの?」と気になる人のために、3児のママであり、多くの妊婦と接してきた助産師のちぇ はよんさんに、3度の陣痛の体験談を聞きました。
陣痛とは、出産直前に起こる子宮の収縮。陣痛によってお腹の中の赤ちゃんは外に押し出されます。「そうは言っても、実際はどんな感じなの?」と気になる人のために、3児のママであり、多くの妊婦と接してきた助産師のちぇ はよんさんに、3度の陣痛の体験談を聞きました。

初産の陣痛 12時間かけて出産

朝から不規則なお腹の痛みがありました。前駆陣痛(※1)です。

その後陣痛の間隔が10分間になりましたが、自宅から産院が近かったこともあり、すぐに電話はせず自宅で様子をみました。(※2)

※1 前駆陣痛……陣痛はいきなり10分間隔など等間隔で始まるのではなく、不規則なお腹の痛みから始まることが多いです。これを「前駆陣痛」といいます。前駆陣痛の持続時間や強さは人によってかなり異なります。数時間で済む人がいる一方で、この状態が数日継続する人もいます。私の場合は生理痛のような下腹部の痛みを感じましたが、痛みを感じない人もいます。前駆陣痛は赤ちゃんをお腹の外に押し出すような強い陣痛ではありませんが、赤ちゃんの出口となる子宮頸部をやわらかくする効果があります。つまり、前駆陣痛はママの体が分娩に向けて準備している状態であることを意味します。

※2 当時は助産師の経験と産院と自宅の距離から判断して少し自宅で様子をみていましたが、大体10分間隔になったら産院へ電話するのが一般的です。通常は自己判断せず、医師の指示通りの間隔になったら産院へ連絡しましょう。

陣痛が7分間隔くらいになったら電話をして、産院へ向かいました。病院に着くと、子宮口は5cm開いていました。

入院後は、5〜7分間隔の陣痛が数時間続きました。

子宮口が8cmほど開いているときに自然破水し、陣痛が急激に強くなりました。

それまでも痛かったのですが、そこからさらに5段階程度痛みが強くなり、間隔も5分を切るようになりました。この段階になると、もう痛みの波を感じることはできず、とにかく「ずっと痛い」という感覚です。痛過ぎて痛過ぎて、でもどうすることもできず、ひたすら夫の手を力いっぱい握っていました。

結果、破水から1時間程度で出産に至りました。そのラスト1時間はほとんど記憶にありません。

陣痛が始まってからの分娩所要時間は12時間でした。

ツルッと安産! 2人目出産時の陣痛

当時1歳2ヶ月の長女と毎日散歩をしていたのですが、その日は朝から強いお腹の痛みが不規則に続きました。出産がまもなくであると感じ、夫に「早く帰ってきて欲しい」と連絡しました(私が出産した産院は子どもを連れて行くことができなかったため)。

夕方、お風呂に入った直後に破水。と同時に、お腹の痛みも規則的になりました。

すぐに産院に電話し入院。子宮口は5cm開いていて、陣痛間隔は10分間程度。まだそこまで痛みは強くなく、余裕がありました。夕食を食べたり、スマートフォンを見ながらゆっくり過ごしている内に、痛みはどんどん強くなり、間隔も短くなっていきました。

気付けばもういきみたくなっていて、すぐに分娩室に移動し出産!いきんだという意識もないくらいツルッと生まれたような感覚でした。

分娩所要時間は5時間でした。

まさかの異常 3人目出産時の陣痛

数日間から前駆陣痛が続いたあと、本格的な陣痛が始まりました。

前回の分娩時間が5時間だったこともあり、陣痛間隔が10分間になったタイミングで産院へ行きました。

入院時、子宮口は4cm開いていました。しかしその後、陣痛が7分から縮まらないという状態が3時間程度続きました。子宮口の開きは7cmになっていました。

異変を感じた産科医が診察すると、赤ちゃんの向きが通常とは反対になっていました。赤ちゃんは通常背中側を向いて出てきますが、末っ子は完全に天井を向いていたのです。これを専門用語で「回旋異常」と言います。回旋異常の場合、お産の進行具合にもよりますが、吸引分娩(赤ちゃんの頭に吸引カップを吸着させて、カップの柄を引くことで赤ちゃんを外に出すお手伝いをする)や鉗子分娩(赤ちゃんの頭を鉗子で挟み、赤ちゃんを外に出すお手伝いをする)、帝王切開になるケースもあります。

私の場合、3度目の出産かつ子宮口も7cm開いていて、赤ちゃんの降り具合も問題なかったため、人工的に破水をさせて様子を見ることになりました。

助産師によって破水したあと、陣痛の痛みが急激に強くなりました。陣痛の質が変わったのを今でも覚えています。また、それまで7分程度間隔のあった陣痛が、頻繁に来るようになりました。結果的には破水から15分程度で出産に至りました。

分娩所要時間は8時間程度でした。

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このように、3人目だからといって一番分娩所要時間が短くなるとは限りません。また「回旋異常」のように、分娩中に想定外の事態が起こることも多々あります。

陣痛を始め、お産の経過にはかなり個人差があります。同じ人でも同じ出産はあり得ません。だからこそ不安や心配になりますよね。わからないことや相談したいことがあれば、産科医や助産師に遠慮なく聞いてみましょう。

写真提供:ゲッティイメージズ

※当ページクレジット情報のない写真該当

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