【医師監修】子宮頸がんとは?原因や症状について | MAMADAYS(ママデイズ)
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子宮頸がんとは?原因や症状について

【医師監修】子宮頸がんとは?原因や症状について

子宮頸(けい)がんは子宮の入り口である子宮頸部にできるがんです。
子宮頸がんと診断される人は、子育て世代である30〜40歳代にピークがあるとされています。初期には自覚症状がほとんどなく、定期的な検診が必要です。今回は子宮頸がんの原因や症状についてお伝えします。
子宮頸(けい)がんは子宮の入り口である子宮頸部にできるがんです。
子宮頸がんと診断される人は、子育て世代である30〜40歳代にピークがあるとされています。初期には自覚症状がほとんどなく、定期的な検診が必要です。今回は子宮頸がんの原因や症状についてお伝えします。

子宮頸がんとは?

子宮頸(けい)がんとは子宮の頸部(入り口)の部分に発生するがんのことをいいます。発病しやすい年齢は30〜60歳で、出産期、子育て世代である30〜40歳代にピークがあります。

子宮頸がんができる子宮頸部の場所の説明_WEB

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日本では毎年約1万人の女性がこの病気にかかっており、毎年約2800人が亡くなっています。

日本では妊娠の確認のときに初めて産婦人科や婦人科を受診する女性も少なくありません。初期の妊婦健診には子宮頸がん検診が組み込まれており、そこで初めて子宮頸がんが発見されるケースもあります。

出典:国立がん研究センター、がん情報サービス、最新がん統計

(2021年2月1日閲覧)

子宮頸がんの原因は?

子宮頸がんの原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV:Human Papillomavirus)の感染が関連しています。ヒトパピローマウイルスはごくありふれたウイルスで、性交渉により感染することがわかっており、感染すること自体は珍しくはありません。すべての女性の半数以上が生涯に一度は感染していると推定されています。

感染した一部の女性が、将来高度前がん病変や子宮頸がんを発症することになります。

喫煙、偏った食生活などによるビタミンAやβカロテンの摂取不足も子宮頸がんのリスクを高めるとされています。

子宮頸がんの症状は?

子宮頸がんは初期の段階では無症状であることが多く、この段階でも多くは子宮頸部の細胞診(※)をすることで発見できます。

子宮頸がんが進行すると月経(生理)のとき以外にも性器からの出血が見られたり(不正出血)、性交のときに出血することがあります。さらに進行すると、おりものが増える、匂いのある血液まじりのおりものが見られる、不正出血の量が増える、おなかや腰のあたりに痛みを生じるなどの症状があります。

※細胞診:ブラシなどの専用の器具で子宮頸部の細胞をこすり採り、その細胞をガラス板につけて色素で染め、顕微鏡で観察する検査。

子宮頸がんは予防できる?

子宮頸がんはヒトパピローマウイルスが関連していることがわかっている病気です。

感染を予防するワクチンが開発されていて、現在日本では小学校6年生から高校1年生相当の女子を対象に定期接種が行われています。接種した時点でヒトパピローマウイルスに感染していないケースでは、大人になってからの接種も予防に効果があります。

ヒトパピローマウイルスの型は100種類以上ありますが、がんの原因となるといわれているのは15種類ほどです。そのうちがんの原因となるリスクの高い2種類のウイルスを予防できるワクチンと、4種類のウイルスを予防できるワクチンがあります。

これらのワクチンにより子宮頸がんの約50〜70%を予防できるとされています。

2021年2月24日より日本でも、これまで海外で承認されていた9種類のウイルスを予防するワクチンも導入されることとなりました。

早期発見・早期治療のために子宮頸がん検診を

ワクチンは有効な予防方法ですが、すべての子宮頸がんを予防することはできません。そのため20歳以上の女性は2年に1度、子宮頸がん検診がすすめられています。

がんになる前の段階や初期のケースで発見できれば、子宮を温存することが可能な場合もあります。

進行すると再発や転移など命に関わることもあり、何より早期発見、早期治療が大切です。

気になる症状や、子宮頸がんについて不安なことがあれば産婦人科・婦人科の医師に相談しましょう。

子宮頸がんの初期では自覚症状がほとんどありません。仕事や育児に忙しいかもしれませんが、早期発見のためにもぜひ子宮頸がん検診を受けることを心がけてみてください。ワクチンの効果や副反応、接種する時期などについて、気になることは婦人科、産婦人科の医師に相談してみましょう。

参考:

・「ヒトパピローマウイルス感染症〜子宮頸がん(子宮けいがん)HPVワクチン 」(厚生労働省)

(2020年2月1日閲覧)

・「HPVワクチンQ&A 」(厚生労働省)(2020年2月1日閲覧)

・岡井 崇、綾部 琢哉(編集)、『標準産婦人科学 第4版』医学書院、2014年

写真提供:ゲッティイメージズ

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