「栞」の意味や由来は？名前に込められる思いや名付けの例を紹介！

まずは、「栞」という字について知りましょう。

「栞」は、本などに目印として挟むしおりや、「旅のしおり」のように初心者のための手引書を意味します。

「けずる」の意味を持つ音符の「幵（けん）」と樹木の象形文字である「木」を組み合わせた形声文字です。

山道で木を削って道しるべとしたことが由来となって、木がたわむ様子を表す「撓る（しおる）」から転じて「しおり」というようになりました。

現在では、主に本に挟む「しおり」をイメージするため、文学的で品のあるイメージを持つ人が多い漢字です。

また、「道しるべ」の意味も持つことから、人々を導くような高みを目指す存在、あるいは人の手本になるようなイメージもあります。

「栞」には文学的なイメージが強いことから、物静かで品があり、知性あふれる人になってほしいという願いが込められます。

また純粋に、本が好きな子に育ってほしいという思いが込められることもあるでしょう。

他にも「道しるべ」という意味から、「強いリーダーシップや高みを目指して進んでいく志を持った人になってほしい」「誰かの手本になれるような立派な人物になってほしい」などの願いを込めることもできます。

「栞」自体に悪い意味はありませんが、2つの理由から名前にしないほうが良いと考える人も居るようです。

「栞」は1990年から人名用の漢字として使えるようになりました。そのため、馴染みがない人も多く、分かりやすさの観点から避ける人も居ます。

また、フランス語では「シオリ」の音が「寝小便」の意味を持っているそうで、ヨーロッパを意識するならば、あまり良くないという側面があるかもしれません。

しかし、いずれも気になる場合は避けたほうが無難、という程度の注意点です。

これらを知った上で良い意味を込めて名付けるのであれば、「栞」は名前におすすめの漢字と言えます。

「栞」は、本に挟むしおりや手引書を意味する漢字で、山道で道標に木を折ったことに由来します。

品のある文学的なイメージや、人々を導くイメージがあるため、知的な人になってほしいという思いを込めることができます。

名前にする際は、その美しい意味を大切にしてみてくださいね。

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