トモニテ
夫婦で感動の瞬間を迎えよう!出産のとき

夫婦で感動の瞬間を迎えよう!出産のとき

初産の夫婦にとって、出産は未知の世界。パパもお産の流れを知っておき、夫婦で力を合わせて臨みましょう。
初産の夫婦にとって、出産は未知の世界。パパもお産の流れを知っておき、夫婦で力を合わせて臨みましょう。

お産が始まるサイン3つを覚えておこう

お産が始まるサインは3つ。パパもしっかり覚えておきましょう。

まずは「おしるし」という少量の出血。そろそろお産になるという合図です。

ただし、おしるしのない人もいて、最も多いのは「陣痛」から始まるパターン。陣痛とは赤ちゃんを押し出そうとして子宮が収縮するときの痛みで、痛い時間と痛くない時間が規則的におとずれます。陣痛の間隔が10分程度、または1時間に6回以上になったら、産院へ電話をしてから向かいます。ちなみに、この時点から赤ちゃんが生まれるまでには、初産で平均9〜12時間がかかります。

入院となるのは「破水」したとき。破水とは赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて羊水が流れ出ることです。ナプキンや清潔なタオルを当て、すぐに産院に連絡して指示をもらいましょう。

産院に着いたら、入院手続きや検査などを経て、陣痛室で子宮口が広がるのを待つことが多いでしょう。このときのパパの役目は、どんどん激しくなる陣痛に耐えるママのサポート。軽食や飲み物を渡したり、陣痛を和らげる方法を試したりしましょう。

子宮口が全開大近くになったら分娩室に移動。立ち会い出産でない場合は外で待ちます。そして待ちに待った、赤ちゃん誕生です!

陣痛のときのサポート

赤ちゃんの位置に合わせて痛む部分をマッサージ

赤ちゃんが出口に向かって進むのに従って、痛む位置も徐々に下に下がってきます。ママに痛い位置を聞き、背骨両脇の神経に沿って押してあげましょう。

痛む所を温める

足の付け根や腰など、痛む部分をさすったり、マッサージしましょう。カイロで温めてもOK。ただし低温やけどを起こさないよう、貼るタイプは避けて。

一緒に呼吸法

大事なのは呼吸法のスタイルよりも、呼吸に集中して痛みから気をそらすこと。リラックスできる姿勢で一緒にゆったりと呼吸をしましょう。

顔にタッチしたり手を握ったりする

ママが緊張していると痛みをより強く感じてしまいます。パパが顔を両手で優しく触ったり、手を握ったりするだけでもリラックス効果は抜群。ママの緊張をほぐしてあげましょう

緊急トラブルでも落ち着いて

お産の最中には、ママや赤ちゃんにトラブルが起こることもあり得ます。陣痛が強まらない、出血を起こした、赤ちゃんの心拍数が落ちた、ママの体力が続かないなど、そのままでは出産リスクが生じるときは、医師が適切な判断・処置をします。陣痛促進剤を使用したり、状況によっては自然分娩を諦めて帝王切開に切り替えることも。処置の内容によっては、パパの承諾サインを求められます。医師を信じて、落ち着いてきちんと説明を受けてからサインをしてください。

トラブルの際、パパが大きな動揺を見せてしまうと、ママは一層不安になってしまいます。「大丈夫、元気な赤ちゃんに会えるから」などとママを励まし、しっかり支えましょう。

出産後もパパの役割は大きい

赤ちゃんを産んだあとのママは、グッタリ。体のあらゆるところにダメージを受けているので、数日間入院していろいろな検査を受けたり、赤ちゃんのお世話を教えてもらったりしながら、回復を待ちます。パパはできるだけ見舞って、必要なものを差し入れたり、話し相手になったりしましょう。

退院しても、ママの体はまだ元通りではありませんし、慣れない赤ちゃんのお世話も待っています。出産したことで、再びホルモンバランスが大きく変わり、精神的に不安定になることも。パパは自分ができることを見つけて、積極的にフォローしてください。

出産後、忘れていけないのは出生届を自治体に提出すること。ママに無理をさせないように、パパが行くケースも多いようです。

出産開始〜退院までの流れとパパができること

最も一般的な流れを紹介します。左側の時間は目安なので、個人差があることも心に留めておきましょう。

10〜30時間

陣痛が始まる

  • 荷物を用意
  • 食事や入浴をサポート

※破水した場合はすぐに産院へ

陣痛が10分おきになったら産院に連絡して向かう

  • 車かタクシーで産院へ

※状況を尋ねられるので産院への電話はママがする

検査や入院手続き

  • 必要に応じて親類へ連絡


1〜3時間

陣痛室で子宮口が開くまで待つ

  • 陣痛の痛み逃しをサポート
  • 飲み物などをフォロー

分娩室で出産

  • 立ち会い出産なら分娩室で応援
  • 状況に応じて写真やビデオ撮影
  • 誕生後、病院で必要な手続きをする

5〜7日間

所定日数の入院

  • 親類等に誕生を知らせる
  • 入院中はできるだけ見舞う
  • 調乳や沐浴の練習に同席できればする
  • 退院に備えて住まいを整える

退院

  • 退院の手続きをする
  • 退院時、夫婦で病院への挨拶を
  • 誕生から14日以内に出生届を提出

写真提供:ゲッティイメージズ

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