赤ちゃんの足

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子育ての悩み・トラブル

【助産師監修】赤ちゃんの手足が冷たい!これって大丈夫!?冷たくなる理由と対処法

特に新生児など月齢の低い赤ちゃんの場合、寝ているときに手足が冷たくなっていて心配になった経験はないでしょうか。今回は赤ちゃんの手足が冷たくなる原因と対処法について、助産師さきさんに教えていただきました。
特に新生児など月齢の低い赤ちゃんの場合、寝ているときに手足が冷たくなっていて心配になった経験はないでしょうか。今回は赤ちゃんの手足が冷たくなる原因と対処法について、助産師さきさんに教えていただきました。

赤ちゃんの手足はどうして冷たくなりやすいの?#

赤ちゃんの手足が冷たくなりやすい理由は、大きく分けて二つあります。

まず一つ目は、大人に比べて皮下脂肪が少なく外気温の影響を受けやすいためです。皮膚から体温が逃げやすいため、特に冬場など寒い季節に室温が低いと、手足の温度もそれに合わせて低くなります。

もう一つの理由は、手足が体温調整の役割をもっていることです。

人は眠るときに体の内部の温度(深部体温※)を下げることで眠気をおこすのですが、このとき体温を下げるために手足の毛細血管を広げることで熱を逃がすという働きがおこります。(参考1)

※皮膚表面の温度(皮膚温)と区別されます。

よく「子どもは眠くなると手足が温かくなる」と言われるのは、このためです。

この働きによって眠るときは手足がぽかぽかと温かくなりますが、完全に寝入るとこの働きはなくなるため手足の温度は戻っていきます。

寝入る前後で手足の温度が変わるのは自然なことだといえるでしょう。

逆に体温を上げる場合には、手足の毛細血管を収縮させて体の中心に血流を集める働きがおこることで、手足が冷たくなることもあります。こういったことから、赤ちゃんの手足が一時的に冷たくなることはふつうのことであり、心配はいりません。

手足が冷たいときの対処法は?#

赤ちゃんの手足が冷たときは、お腹や背中など体の中心を触ってみましょう。手足の先は冷たくても中心部分が温かく機嫌が良ければ問題はありません。

心配な時は体温を測ってみるのも良いでしょう。赤ちゃんの平熱は大人より少し高い36.5度~37.5度です。これより低かったり高かったりする場合は、室温や洋服で調整してあげましょう。

靴下や手袋は必要?

手足が冷たいと温めてあげたくなりますが、体温が高くなったときに熱を逃がすことができず、体温調節がうまくできなくなってしまう可能性があります。体の中に熱がこもったままになってしまうと、乳幼児突然死症候群のリスクが高くなるため危険です。

寒い季節に外出をするときは様子に合わせて靴下などを履かせてあげるとよいですが、寝ている間は着衣での温めすぎに注意しましょう。

寝るときの布団はたくさん掛けた方がいい?

では、寝るときはお布団を多めに掛けて温めてあげる方がよいのでしょうか?

実は掛け布団が顔にかかって窒息してしまう事故や乳幼児突然死症候群のリスクを下げるために、掛け布団は使用しない方が良いとされています。(参考2)

寒い季節は掛け布団ではなく、スリーパー等を使用する方が安心でしょう。

電気毛布の使用は?

これも赤ちゃんの身体が温まりすぎてしまったり、低温やけどをおこしてしまう可能性があるため使用は控えましょう。

手足が冷たいときに気をつけること#

基本的には一時的に手足が冷たくなっても心配はいりません。

しかし、手足が冷たいことにくわえて食欲がない、元気がない、機嫌がずっと悪いなど普段と様子が違う場合は、何か異常があるかもしれません。

高熱が出る兆候として手足が冷たくなることもあるため、赤ちゃんの全身の状態を観察することが大切です。

とくに生後3か月までの赤ちゃんは、様子がおかしい、発熱をした時には小児科を受診するようにしましょう。

もし休日や深夜に受診をするか迷った場合は「こども医療電話相談事業 」を利用することができます。これは#8000の番号(全国共通)に電話すると、看護師に受診をする必要があるかどうか、アドバイスを受けられるというものです。実施されている時間帯は都道府県によって違うため、お住まいの地域の状況を調べておくと安心でしょう。

赤ちゃんの手足が冷たいときがあるのは自然なこと#

「赤ちゃんが眠る時は手足の先まで温かいのに、深夜や早朝に冷たくなってしまうんです。これって大丈夫ですか?」と心配されるママはとても多く、わたしもよく相談を受けます。

しかし手足の温度が一日を通して一定ではないということは、赤ちゃんの体温調節にとって必要なこと。極端に寒すぎたり体調が悪い場合以外は、心配しないで大丈夫です。

手足が冷たくても体の中心は温かいか、病気の兆候はないかに注意をしつつ、赤ちゃんの体温調整を見守ってあげてくださいね。

参考:

  1. 西野精治、2017年、「スタンフォード式最高の睡眠」、サンマーク出版
  2. 助産師さきさん、2019年、「新生児と添い寝して大丈夫?メリットとデメリット、添い寝する時のコツ」、MAMADAYS
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