妊娠中　1日に必要なエネルギー

　一般に女性が必要なカロリーは、１日あたりおよそ1700kcal（デスクワークや家事程度で生活の活動量がやや低い場合）です

が、下の表を見ると妊娠すると初期で＋50、中期で＋250、後期では＋450kcalも必要になります。また、栄養素も妊娠前よりも必要となるものがあり、とくに葉酸は妊娠前と比べて大きくふえています。

　下の表を見てもわかるように、おなかの中の赤ちゃんが大きくなる後期のほうが必要となる栄養素は増加します。たとえば、鉄は初期は＋2.0㎎でよいですが、中期から後期にかけて赤ちゃんに鉄分を分け与えるためにも積極的に摂取を。

　つまり、妊娠中の食事は、カロリーをある程度抑えながら、いろいろな栄養をバランスよくとることが重要です。

　毎日の食事で細かくカロリーや栄養量を計算していくのは、実際にはなかなかできることではありません。最も簡単な方法は、主食、主菜、副菜の3品をそろえること。かかりつけの病院や自治体が行う母親学級などで栄養士さんに相談できることもあるので、利用するのもよいでしょう。

　外食する場合は、野菜を多く使っているメニューを注文したり、その後の食事で不足している栄養分を補う献立を考えたりするのがポイントです。

（厚生労働省　2010年版　日本人の食事摂取基準より）

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