【医師監修】妊娠中におなかをさすってはいけない？触れる際の注意点や張ったときの対処法を解説

妊娠中、おなかをさすっていたら「さすってはダメ」と言われた経験があるママもいるでしょう。なかには、赤ちゃんに声かけをするときや、おなかの張りをやわらげたいときにさすっている人もいるかもしれませんね。

妊娠中おなかをさすってはダメといわれるのには、理由があります。おなかを強くさすったり、長くさすったりすると、子宮が収縮して早産・流産を引き起こすことがあるからです。

とはいっても、妊娠中おなかに一切触れずに過ごすのは難しいもの。おなかをさする際は、やさしく触れる程度に留め、強くさすらないようにしてくださいね。

妊娠中、おなかをさすったり、おなかに触れたりするときは、次のことに注意しましょう。

おなかに触れて痛みが出てきたり、おなかが張ったりするときは、すぐに触るのをやめて休みましょう。ソファに座ったり横になったりして安静にして、しばらく様子を見てください。おなかに触るときは、できるだけやさしく触れ、長くさするのはやめましょう。

妊娠しておなかが少しずつ大きくなってくると、おなかの張りを感じることも増えてきます。おなかが張るのは、主に次のことが原因です。

おなかが張るとついさすりたくなりますが、さすったりおなかを押さえたりするのは避けましょう。さすることで子宮の収縮が促され、さらに張ってしまうことがあります。

基本的に、一時的なおなかの張りは問題ありませんが、張りが継続したり、痛みを伴う場合は産婦人科を受診してください。

おなかが張ったときは次のように対処しましょう。

しばらく休んでおなかの張りがなくなるようであれば、生理的なものなので心配はありません。生理的なおなかの張りは、おなかが大きくなるにつれて起こりやすくなります。しかし次のような場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。

これらの症状がみられるときは、切迫早産や赤ちゃんの状態がよくないなどの可能性があります。「大丈夫」と自己判断せず、すぐにかかりつけの医師に相談してくださいね。

おなかが大きくなるにつれ、おなかに触れたくなるママ・パパは多いもの。おなか越しに赤ちゃんの胎動を感じることもあるでしょう。しかし、おなかに触れるときは強さや頻度に注意してください。くれぐれも強い力で触れたり、長時間さすったりしないようにしてくださいね。もしおなかの張りがおさまらなかったり、痛みがあったりする場合は、速やかにかかりつけの医療機関を受診しましょう。

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