酢飯をつわり中に食べたくなるのはなぜ？さっぱり食べやすいおすすめレシピも紹介【管理栄養士監修】

つわり中は、酸っぱいものや香りが抑えられたものが食べやすくなります。

酢飯はまろやかな酸味とさわやかな香りがあり、つわり中に食べやすいと感じる妊婦さんも多いようです。

妊娠すると、香りに敏感になったり、味の好みが変わったりして、それまで平気だった食べものが食べられなくなる妊婦さんは少なくありません。

酢飯にすると酢の香りがごはんの香りをマスキングしてくれるので、ごはんが食べられなくなってしまった人でも食べやすくなるかもしれませんよ。

つわり中に酢飯を食べても、赤ちゃんに影響はありません。

しかし、酢飯は糖質が多いため、食べ過ぎるとカロリーオーバーから体重が増えたり、妊娠糖尿病を発症したりすることがあります。

妊娠糖尿病になると、出産や赤ちゃんの発育に影響が出ることがあります。食べやすい場合でも適量を意識しましょう。

つわり中に酢飯を食べるときは、食べ過ぎに注意しましょう。

1日の摂取目安カロリーを基準に、他の食品とあわせてカロリーオーバーしないよう心がけてくださいね。

ほかにも、生魚とあわせて寿司にしたり、作ってから時間が経ったものを食べたりするのは避けてください。

妊娠中は抵抗力が落ちるため、通常なら問題ない食べものでも食中毒になることがあります。

酢飯には新鮮な生魚をあわせたくなるかもしれませんが、つわり中・妊娠中生魚を使った寿司は控えましょう。

寿司が食べたい場合は、卵焼きや野菜やかまぼこなど、生魚以外の食材をあわせてみましょう。

酢には殺菌作用がありますが、作ってから時間が経った酢飯は傷んでいることがあります。

食中毒を防ぐためにも、作ってから時間が経ったものは食べないようにしましょう。

作った酢飯を保存するときは、必ず冷蔵庫で保存することも大切です。

つわり中に酢飯を食べやすくしたいなら、酸味や香りをプラスしたり、冷やして食べたりしましょう。

ひと口サイズのおにぎりにすると、食べたいときに少しずつ食べられるのでおすすめですよ。

酢飯そのものに酸味がありますが、さらに食べやすくしたいならレモン汁や梅干し、すだち、かぼすなどで酸味を加えてみましょう。

妊娠すると、酸味があるものが食べたくなる妊婦さんは多いもの。

レモンやすだちなどの柑橘類の果汁を加えると、さわやかな香りも楽しめますよ。

温かい状態だと香りが気になる場合は、少し冷やして食べるのもよいでしょう。

少し冷やすことでより香りがマイルドになるので、匂いに敏感な人も食べやすくなりますよ。

何か食べていないと気分が悪くなる「食べづわり」がひどいときは、ひと口サイズのおにぎりにして少しずつ食べるのもおすすめです。

気分が悪いときでも、ひと口サイズなら無理なく食べられるでしょう。

生姜や大葉など香りのよい薬味を加えると、食欲が刺激されて食べやすくなることがあります。

特に生姜にはつわりをやわらげる作用があるといわれているんですよ。

ここからは、つわり中におすすめの酢飯レシピを紹介します。

妊娠中でも食べられるよう加熱した魚を使った寿司レシピも紹介しますので、気になるメニューがあれば作ってみてくださいね。

わさびのさわやかな辛さがクセになるいなり寿司です。魚を使っていないので、生ものが食べられない妊娠中も安全に食べられますよ。酢飯にわさびと大葉、白いりごまを混ぜ込んで、香りよく仕上げましょう。

DELISH KITCHEN わさびいなり

脂の乗ったサンマを使った混ぜ寿司です。サンマを焼いてほぐす手間はかかりますが、一皿で魚・米・野菜が摂れるので栄養バランスがよいのもポイントです。きゅうりの水分をしっかり絞ると、水っぽくならずに仕上がります。

DELISH KITCHEN サンマの混ぜ寿司

ごま油の香りが食欲をそそる韓国風海苔巻きです。サバ缶とナムルを巻き込むことで、タンパク質・野菜もまとめて補えますよ。ひと口サイズにカットすれば、ちょこちょこ食べにもぴったりです。

DELISH KITCHEN サバ缶キンパ風海苔巻き

「つわり中に酢飯が食べたくなると赤ちゃんの性別は女の子」のような話を聞いたことがあるかもしれませんが、こういった話は迷信です。

妊娠中にママが食べたくなったもので、赤ちゃんの性別がわかるという科学的根拠はありません。赤ちゃんの性別が気になる気持ちもわかりますが、あまり気にしすぎないようにしましょう。

つわり中、食生活に偏りが出ることに不安を感じる人もいるでしょう。

理想はさまざまな食材をバランスよく摂れることですが、食事が難しい場合つわり中に限っては食事の偏りは容認されています。

また、妊娠初期につわり・悪阻の症状がひどくて食事が摂れなくても、赤ちゃんの成長に影響を与えることはないと考えられています。

しかし、高カロリーのものや糖分が多いもの、塩分が多いものなど、肥満や妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群につながるものばかり食べてしまう場合や体重が減る・増えない場合は医師に相談してみましょう。

次のような工夫をするとつわり中でも食事がしやすくなりますよ。

つわりの症状は妊娠5〜6週目頃から始まり、妊娠12〜16週までに落ち着く人が多いです。

しかし、つわりの症状は人により個人差があります。

つわりが全く出ない人、妊娠中期以降も残る人とさまざまです。

なかには、症状が重くなり「妊娠悪阻（にんしんおそ）」という状態になる人もいます。

食事が過度に偏っている場合や、食事や水分が摂れず体重が減っている場合は、産婦人科を受診しましょう。

ここではつわり中の酢飯に関するよくある疑問をご紹介します。気になる点を解消しましょう！

酸味がある酢飯は、つわり中でも食べやすい主食です。

酢の香りでマスキングされてごはんの香りも気にならないので、白米の匂いが受け付けない人は試してみてください。

ただし、酢飯を食べるときは食べ過ぎないように注意しましょう。薬味や酸味をプラスするなどして、自分が食べやすい食べ方を探してみてくださいね。

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