妊娠検査薬はいつから使える?仕組みや反応の出やすい時期、病院受診のタイミングも解説
妊娠している?と思ったらまずは妊娠検査薬を使おう
予定日に生理が来なかったり、妊娠超初期症状のようなものが見られたりすると、妊娠しているか気になりますよね。「妊娠している?」と思ったときにすぐにできることとしては、具体的に次の2つがあります。
①妊娠検査薬を使用する
②産婦人科を受診する
1つずつ詳しく解説します。
妊娠検査薬を使用する
1つ目は「妊娠検査薬を使用すること」です。
妊娠検査薬を使用すると、妊娠の可能性を判定することができます。妊娠検査薬とは、指定箇所に尿をかけて妊娠の有無を判定する試薬のことです。正しく使用した場合の精度は99%だといわれています。
尿をかけたあとに平らな場所に置き、決められた時間待つと陽性または陰性の判定が出る仕組みです。ドラッグストアなど身近な店舗やネット通販で簡単に購入可能です。
産婦人科を受診する
2つ目は、「産婦人科を受診すること」です。
妊娠検査薬で陽性反応が出たら、できるだけ早く病院で検査を受けましょう。陽性だったからといって、正常に妊娠しているとは限りません。
妊娠検査薬では、異所性妊娠(子宮外妊娠)や胞状奇胎など、正常ではない妊娠でも陽性反応が出ることがあります。必ず病院へ行って、正確な診断を受けるようにしてください。
基礎体温を毎日測っているなら体温の変化にも注目しよう
毎朝体温を測っている人は、体温が変化する周期によっても妊娠の可能性を確認できます。
基礎体温とは、朝起きてすぐ、体を動かす前に測る体温のことです。通常、女性の基礎体温は約2週間ごとに「高温期」と「低温期」を繰り返しますが、妊娠すると高温期が長く続きます。体温が高めの状態が2週間以上続くようなら、妊娠している可能性が高いといえるでしょう。
妊娠検査薬の仕組み
妊娠検査薬は、尿の中に含まれるhCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)に反応することで、陽性か陰性かを判定できるようになっています。
hCGは、着床時から分泌され始め、次第に増えていきます。生理予定日から1週間以上経つと、妊娠検査薬で陽性反応が出るほどの量まで増えるといわれています。
妊娠検査薬の注意点
妊娠検査薬は正しく使うことで、より精度の高い判定を得ることができます。正しく使用するための注意点は次のとおりです。
妊娠検査薬を使用する際の注意点
検査前には水分を取り過ぎないようにする
正しい方法で検査する
適切なタイミングで使用する
妊娠検査薬は、使いやすさ・判定のわかりやすさ・価格・回数などをチェックして選びましょう。検査方法は、付属の説明書をしっかりと読めば難しいことはありません。
また、蒸発線が出る場合があることも頭に入れておきましょう。蒸発線とは、妊娠検査薬に染み込んだ尿が蒸発するときに出る薄い線のことです。陽性反応のラインとよく似ていますが、陽性ではないので間違えないようにしましょう。
【タイプ別】妊娠検査薬で陽性判定が出やすい時期はいつ?
妊娠検査薬で正しい判定を得るには、適切な検査時期を理解しておくことが大切です。適切な時期に検査するためには、自分の生理予定日や排卵日を知っておく必要があります。ここでは、「①生理周期が規則的な場合」と「②生理周期が不規則な場合」の2つのタイプに分けてチェックしてみましょう。
生理周期が規則的な場合
生理周期が規則的なタイプの人が妊娠していた場合、生理予定日から1週間ほど経った頃が妊娠検査薬で陽性反応が出やすい時期になります。
生理予定日の1週間後は、hCGが十分に分泌されていることが多い時期です。正しく検査できる可能性が高いため、この時期の使用が推奨されています。
早期妊娠検査薬の場合は、検査薬の種類にもよりますが、生理予定日当日から検査が可能です。
生理周期が不規則な場合
生理周期が不規則な場合は、今までの生理周期や体調の変化をもとに、まずはおおよその生理予定日を割り出し、その1週間後に検査してみましょう。
生理周期が不規則だと、陰性反応が出ても、検査のタイミングが適切だったのかがわかりません。検査後も生理が始まらない場合は、さらに1週間後にもう一度検査するか、産婦人科を受診しましょう。
『妊娠検査』についてのQ&A
妊娠検査薬に不慣れな人には、妊娠検査薬に関する疑問が多くあるのではないでしょうか。
「みんなはどうしているのだろう」といったモヤモヤを解決するために、よくある質問について解説します。妊娠検査薬について疑問や不安がある人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
フライング検査はどの妊娠検査薬でも可能ですか?
いいえ。早く検査ができる妊娠検査薬は限られています
フライング検査ができるのは、早期妊娠検査薬に限られています。そのため、フライング検査にあたる時期に通常の妊娠検査薬を使用しても、正しい判定が出ない場合があります。ここでは、フライング検査に対応している早期妊娠検査薬を1つ紹介します。
CHECK ONE FAST
尿の中に含まれるhCGの検出感度が通常の妊娠検査薬よりも高く、生理予定日から検査が可能です。正確性は99%以上といわれ、1分ほどで判定できます。使いやすい形状で判定も見やすく、初めて使う人にもおすすめの早期妊娠検査薬です。
妊娠検査薬は遅いタイミングで使用しても正しい結果にならないことがあるのは本当ですか?
はい。hCGの量が多すぎて正しく判定できないことがあります
妊娠検査薬は尿の中に含まれているhCGに反応して判定結果を示します。ところが、hCGの量が多すぎても正しい判定結果が出ないケースがあるのです。尿の中に含まれるhCGの分泌量は着床以降次第に増えていき、妊娠10週目頃にピークに達するといわれています。そのため、ピークの10週目頃に検査すると、hCGの量が多すぎてしまい、正しい判定結果が出ない可能性があることを覚えておきましょう。
妊娠検査薬が陰性だった場合でも妊娠の可能性はありますか?
はい。使用する手順やタイミングが間違っていると偽陰性が出ることがあります
妊娠検査薬が陰性でも、妊娠している可能性はあります。検査結果が陰性でも生理が来ない場合は、1週間後に再度検査するようにしましょう。心配な場合は医師に相談してくださいね。
妊娠していても陰性が出てしまう原因
妊娠検査薬を正しい手順で使用していない
生理周期が不規則で適した時期に検査ができていない
生理予定日を勘違いしており、フライング検査してしまった
検査前に多量に水分を取り、尿中のhCGが薄まってしまい反応しなかった
気になることがあれば病院を受診しましょう
以下のような症状がある場合には、早めに病院を受診してください。
- 下腹部などに激しい痛みがある
- 出血が続いている
- 生理が来なくて、数回妊娠検査薬を使用したが陰性だった
- 妊娠超初期症状のような症状が見られる
- 普段とは違う体調の変化が続いている
かかりつけの産婦人科がない場合は、以下のポイントを参考にして病院を探すとよいでしょう。
- 先生のこだわりはあるか(男性・女性・若い・ベテラン)
- 職場や自宅から通いやすいか
- どんな予約方法か(ネット・電話)
- 受付時間や混雑状況はどうか
優先したいポイントをまとめ、事前に確認しておくと、スムーズに受診できるでしょう。
妊娠検査薬は生理予定日の1週間後以降に使おう
妊娠検査薬の正しい使用方法はわかったでしょうか。
妊娠検査薬は尿の中に含まれるhCGによって妊娠の有無を判定する仕組みになっています。早く検査したい気持ちがあっても、焦らずに検査に適したタイミングを待つことが大切ですね。
うまく検査できるか心配な人も、検査方法を詳しく知れば安心できると思います。また、検査の有無にかかわらず、気になることや不安なことがあれば病院受診を考えてもよいでしょう。
- 妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後以降に使用するのがおすすめ
- 尿中に含まれるhCGの量を測ることで妊娠可能性の有無を判定できる
- 妊娠検査薬を使う際は水の飲みすぎや使い方に注意しよう
- 陽性のラインと似た「蒸発線」が出る場合がある
- 気になる症状がある場合は、病院を早めに受診しよう
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