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妊娠中に静脈瘤ができるのはなぜ?原因や改善方法、出産への影響を解説

妊娠中に静脈瘤ができるのはなぜ?原因や改善方法、出産への影響を解説

妊娠してから足がむくんで疲れやすくなっていませんか?太ももの裏などに血管が目立ってきたり、ボコボコとコブのように浮き上がってきたりするのは静脈瘤によるものです。

この記事では、妊娠中に静脈瘤ができる理由や症状を解説します。予防・改善方法も紹介するので、静脈瘤に悩む人は、ぜひチェックしてみてくださいね。

妊娠してから足がむくんで疲れやすくなっていませんか?太ももの裏などに血管が目立ってきたり、ボコボコとコブのように浮き上がってきたりするのは静脈瘤によるものです。

この記事では、妊娠中に静脈瘤ができる理由や症状を解説します。予防・改善方法も紹介するので、静脈瘤に悩む人は、ぜひチェックしてみてくださいね。

妊娠中に静脈瘤ができる理由

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まずは、妊娠中に静脈瘤ができる理由を説明します。

ホルモンバランスの変化

妊娠中のホルモンバランスの変化によって静脈瘤ができやすくなります

妊娠中は女性ホルモンが増加します。女性ホルモンには、血管を拡張させたり収縮を抑制したりする働きがあるため、足の静脈がふくれて静脈瘤になるといわれています。

子宮による圧迫

赤ちゃんが成長するにつれ、子宮が大きくなることも静脈瘤の原因の一つです。

大きくなった子宮は、下腹部や骨盤内の静脈を圧迫します。

静脈が圧迫されると下半身の血液が心臓に戻りにくくなり、血管に圧力がかかってしまうため、コブのように浮き上がってしまうのです。

血液量の増加

妊娠中は、赤ちゃんの成長に伴い血液量が40〜50%も増加するといわれています。

血液量が増えると全身の静脈にかかる圧力が高くなり、パンパンに膨れます。

特に、脚の静脈は重力の影響で圧力がかかりやすいため、血液が滞って静脈瘤ができやすくなるのです。

遺伝による影響

静脈瘤は遺伝によるものともいわれています

両親に静脈瘤があると、子どもが静脈瘤になる確率は90%です。

また、両親のどちらかが静脈瘤の場合、子どもが静脈瘤になる確率は男の子が25%、女の子が62%というデータもあります。

静脈瘤によって現れる症状

妊娠中に静脈瘤ができるのはなぜ?原因や改善方法、出産への影響を解説

妊娠中の静脈瘤は見た目が気になるだけでなく、以下のような症状が現れることがあります。

妊娠中にみられる静脈瘤の症状

  • 足のむくみ

  • 疲労感・だるさ

  • 足が重く、張る

  • 夜間のこむら返り

  • 足のかゆみ

静脈瘤が悪化すると、足に痛みが生じ、むくみがさらにひどくなることもあります。

しかし、妊娠中は静脈瘤の手術ができないので、悪化を予防することが重要です。

静脈瘤ができると赤ちゃんにどんな影響がある?

妊娠中に静脈瘤ができるのはなぜ?原因や改善方法、出産への影響を解説

静脈瘤は、妊娠・出産には影響がないことがほとんどです

静脈瘤は出産を終えると自然になくなり、産後1ヶ月健診のときにはほとんど気にならなくなりますよ。

妊娠中の静脈瘤を改善する方法

妊娠中に静脈瘤ができるのはなぜ?原因や改善方法、出産への影響を解説

足のむくみやだるさでお困りのプレママに実施してほしい、静脈瘤の改善方法を紹介します。

静脈瘤の改善方法

  • 足を高くして休む

    足を心臓から15~20cmほど高い位置にあげて横になると、足の静脈の流れがよくなります。

  • 医療用の弾性ストッキングを着用する

    弾性ストッキングには足のうっ血を予防する効果があります。

    妊娠中は市販の弾性ストッキングではなく、担当医に相談して医療用のものを購入するのがおすすめです。

  • 適正体重を維持する

    急激な体重増加は、さらなる静脈瘤を発生させることにつながります。妊娠中の体重増加は適正な範囲にとどめるようにしましょう。

  • 適度な運動

    強い運動やエクササイズは避けて、軽いストレッチやウォーキングなどで体を動かしましょう。

妊娠中に静脈瘤を悪化させないように、以下のことに気をつけましょう。

静脈瘤を悪化させるNG行動

  • 強くマッサージする

    強い力で擦ると、内出血の原因になります。マッサージをするときは、力を入れすぎずやさしくおこないましょう。

  • きつい下着やガードルなどをつける

    締めつけの強い衣服は、血流をさえぎってしまいます。スキニージーンズなども避けましょう。

  • 体を冷やす

    血流が滞ってしまい、静脈瘤が悪化する原因になります。5本指ソックスなどで体の末端の動きをよくするなどの対策も、冷えに効果的です。

  • 長時間同じ姿勢や力仕事

    立ちっぱなしや座りっぱなしにより、血液循環が悪くなることがあります。長時間の立ち仕事や重いものを持つことなどは避けるのがベターです。

  • 排便時のいきみ

    排便時に強くいきみすぎると、血液の流れが妨げられて静脈内の圧力が上昇します。便秘気味なら妊婦健診で医師に相談しましょう。

静脈瘤を予防したいなら、血液の循環をよくすることを意識しましょう

長時間の立ち仕事を避け、同じ姿勢ばかりにならないよう心がけてください。

また、適度に体を動かすことも大切です。お風呂などで、足先から心臓に向かってやさしくマッサージをするのも効果的ですよ。

無理なく、毎日の生活でできることから始めましょう。

妊娠中の静脈瘤に関するよくある質問

妊娠中に静脈瘤ができるのはなぜ?原因や改善方法、出産への影響を解説

プレママからよく聞かれる、妊娠中の静脈瘤についての質問にお答えします。

妊娠中にできた静脈瘤は治るの?

  • 産後目立たなくなるケースがほとんど

    妊娠中にみられる静脈瘤は、妊娠による体の変化に血管が反応することが原因です。出産を終えると、ほとんどの場合自然になくなります。

静脈瘤があると自然分娩できない?

  • 自然分娩できます

    静脈瘤があっても自然分娩できます。静脈瘤は、妊娠3ヶ月までに約50%の妊婦が静脈瘤を発症するというデータがあるほど、妊婦がなりやすい症状です。分娩時に静脈瘤が損傷すると、少し出血が多くなることがありますが、静脈からの出血は適切な処置で止められることがほとんどです。

妊娠中に運動すれば静脈瘤は治る?

  • 予防や悪化させないようにするには効果的

    妊娠中の適度な運動は、静脈瘤の発症や悪化の予防に効果的です。足のむくみなどの改善にも一役買ってくれるでしょう。血管が浮き出てしまっても、出産後きれいになることがほとんどです。あまり気にせずに妊娠期間を過ごしてくださいね。

病院はいつ受診すべき?

  • 症状が悪化するなら専門医の受診を

    足のむくみや疲れが気になる程度なら、妊婦健診の際に医師や助産師に症状を相談してみましょう。症状がひどい場合は、専門医の診察をおすすめします。お近くの血管外科を受診しましょう。

妊娠中は静脈瘤ができやすい。異変を感じたら医療機関を受診しよう

妊娠中に静脈瘤ができるのはなぜ?原因や改善方法、出産への影響を解説

静脈瘤は妊婦の50%近くがかかるというデータがあるほど、妊娠中に起こりやすい症状です

妊娠中の静脈瘤が、出産や赤ちゃんに影響を及ぼすことはほとんどありません。出産を終えると自然に回復し、ほとんど気にならなくなります。

足のむくみやだるさがひどいと感じたら、専門の医療機関を受診しましょう。

  • 妊娠による体の変化に血管が反応し、静脈瘤ができる
  • 出産や赤ちゃんに影響はなく、産後になると自然に回復する
  • 静脈瘤を悪化させないよう、長時間同じ姿勢は避けて適正体重の維持を
  • 血液の循環が悪くなることを避け、静脈瘤を予防しよう
  • 専門は血管外科。症状が悪化したら受診を

【注意事項】
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