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妊娠中の出べそは出産後に治る?原因や病気の可能性を解説

妊娠中の出べそは出産後に治る?原因や病気の可能性を解説

妊娠中は赤ちゃんの成長にともなっておなかの形が変化します。

多くの妊婦さんは、へその形まで変化し「出べそ」になってしまい、驚く人も少なくありません。

この記事では、そもそも出べそとは何なのか、妊娠中の出べそは治るのか、治療は必要のかという不安について解説します。

安心して妊娠期間を過ごしましょう。

妊娠中は赤ちゃんの成長にともなっておなかの形が変化します。

多くの妊婦さんは、へその形まで変化し「出べそ」になってしまい、驚く人も少なくありません。

この記事では、そもそも出べそとは何なのか、妊娠中の出べそは治るのか、治療は必要のかという不安について解説します。

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妊娠中に出べそになりやすい理由

妊娠中の出べそは出産後に治る?原因や病気の可能性を解説

出べそとは、おなかの中心にあるへそが前方に突き出る現象のことです。

出べそは、妊娠中によく見られる症状です。

ほとんどは妊娠でおなかが大きくなることにともなう症状です。

多くの場合は様子見をしていても問題はありませんが、場合によっては治療が必要になることもあります。

ここでは、出べその種類やできる過程について紹介します。

出べそは「臍突出症」または「臍ヘルニア」

出べそは、医学的に「臍突出症」と「臍ヘルニア」の2つに分けられます。

臍突出症は主にもとから皮膚の下にあったへその緒の傷痕が腹圧の増加によって突出するもので、妊娠中にできる出べそは一般的にこちらを指します。

一方、臍ヘルニアはへその緒を切った際の開口部が閉じ切っておらず、腹内の組織がその開口部から突出する症状です。

出べそは出べそでも、原因がどちらかによって治療方法などが変わってきます。

臍突出症と臍ヘルニアができる過程の違い

臍突出症と臍ヘルニアは見た目は似ていてもまったく異なる症状で、それぞれ発症する過程や理由も異なります。

臍突出症ができる過程

臍突出症は主に大人に見られる症状で、妊娠中の「出べそ」はこの臍突出症であることがほとんどです。

妊娠によって腹圧が高くなることが原因です。へそをふさいでいる瘢痕組織(へその緒を切った際に皮膚のなかに残ったもの)が、おなかが膨らむことで突出してしまうのです。

臍突出症であれば、妊娠後に自然に回復することがほとんどです。

腹直筋離開

腹直筋離開とは、おなかが大きくなるのにともなっておなかの前面にある腹直筋(シックスパックの部分)が真ん中から左右に分かれてしまうことで、妊娠中によく見られる症状です。

特に多胎妊娠や赤ちゃんが大きな妊婦さんに多いですが、程度は違えど妊娠中の女性の約半数が経験します。

腹直筋離開が生じると、おなかが前方に突出しやすくなり、出べそになったり、産後に出べそが治りにくかったりします

腹直筋離開自体は出産後に自然に改善されることが多いですが、症状が重い場合は整形外科や整体などで改善していくことが一般的です。

臍ヘルニアができる過程

臍ヘルニアは、へその緒がつながっていた部分が完全に閉じ切らず、腹内の組織や脂肪が、腹膜に包まれた状態で飛び出してしまっている状態のことをいいます。

先天的な症状であることがほとんどで、小児に多く見られますが、妊娠や肥満などが原因でおなかの圧力が強くなると成人や妊娠中の女性にも発生することがあります。

臍ヘルニアの治療には手術が必要になることもあります

妊娠中の出べそは治療したほうがいい?受診の目安とは

妊娠中の出べそは出産後に治る?原因や病気の可能性を解説

妊娠中に出べそができてしまった際、「自然に治るの?それとも治療が必要?」と悩む人は多いはず。

ここでは、出べそになってしまったときの対処法や、受診目安などを紹介します。

妊娠中の出べそは自然に治る

ほとんどの場合、妊娠中の出べそは出産後に自然と解消されます

これは、妊娠によって高まった腹圧が出産後に低下し、おなかの筋肉がもとの状態に戻るためです。

腹直筋離開が原因で出べそができていた場合、出産後の数ヶ月間で左右の筋肉が再び近づき、もとに戻ります。

ただし、出べその程度やほかの症状がともなう場合は、出べそがなかなか治らないことも。その場合は、医師に相談しましょう。

腹直筋離開は受診や治療が必要な場合も

腹直筋離開はほとんどの場合、出産後に自然に改善します。しかし、出産後も症状が続く場合は治療が必要になることがあります。

治療法としては、エクササイズや整体院などでの物理療法が効果的です。リハビリやトレーニングにより筋肉が強化されて、筋肉を正しい位置に戻すことができます。

腹筋は腹直筋離開を悪化させてしまうことがあるので、出産直後は行ないようにしょう。

もし出べそが出産後も目立つ場合や、おなかに痛みがともなう場合は、医師の診断を受けてください。

出産後の定期健診のタイミングで、医師に相談してみるのもよいですね。

臍ヘルニアは手術になる可能性もある

臍ヘルニアの場合、妊娠中に症状が出ると、痛みや不快感をともなうことがあります。

特に痛みが激しい、または突出した部分が硬い、赤く腫れているなどの症状が見られる場合は、速やかに医師に相談してください。

症状の程度に応じて治療法はさまざまですが、場合によっては手術による治療が必要になることがあります。

妊娠中 出べそに関するよくある質問

妊娠中の出べそは出産後に治る?原因や病気の可能性を解説

妊娠中の出べその悩みはなかなか人に話せないこともありますよね。

ここでは、多くの人から寄せられる質問を紹介します。

妊娠中の出べそは一時的なものですか?病気の可能性はありますか?

  • ほとんどは一時的なもの。臍ヘルニアと診断されたら手術になる場合も

    妊娠中の出べそはほとんどの場合、一時的なものです。出産後に子宮が収縮するのにともなって腹圧が低下し、自然に改善されます。しかし、出べそが痛みをともなう場合やほかの症状があらわれる場合は、臍ヘルニアなどの病気の可能性があります。医師に相談してみましょう。

妊娠するといつ頃から出べそになりますか?

  • 腹圧が高くなる妊娠後期に目立ってきます

    妊娠中の出べそは、妊娠後期から見られるのが一般的です。これは、赤ちゃんが成長し、おなかからの圧力が増大するためです。特に妊娠6ヶ月以降のおなかの大きさも目立ち始める時期から、出べそもあらわれる傾向があります。

妊娠中の出べそはほとんどが一時的なもの!不安な場合は医師に相談しよう

妊娠中の出べそは出産後に治る?原因や病気の可能性を解説

妊娠中の出べそは、妊婦さんの多くが経験する体の変化です。ほとんどが一時的なもので、出産後は自然に解消します。

一方で、痛みやほかの症状が伴う場合は、臍ヘルニアなどの疾患の可能性も。

少しでも不安な症状がある場合は、楽観視せずに医療機関を受診しましょう。

  • 出べそには「臍突出症」と「臍ヘルニア」の2つがある
  • 妊娠中の出べその原因の多くは、腹圧の高さと腹直筋離開によるもの
  • 妊娠中に出べそになっても、ほとんどは出産とともに解消していく
  • 痛みやほかの症状など、不安な要素がある場合は迷わず医療機関に相談しよう

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