妊娠中のおなかの中はどんなところ？

　羊水の成分は、ママの血液からの浸出物で、妊娠4週ころからでき始めます。羊水を包む羊膜からの分泌物などでできていて、海水のようなものをイメージすればよいでしょう。温度はママの体温より、0.5℃くらい高めで、そのくらいが適温。ママが高熱を出すと、温度が上がることがあります。また羊水は妊娠28週ごろがいちばん量が多くなります。

胎盤の大きさは出生時で直径15～20cmくらい。赤ちゃんの大きさに比例しているといわれます。着床した受精卵が、子宮内膜から栄養を吸収するためにのばす血管が胎盤の始め。この血管や周りの組織が発達して胎盤になります。ふつう胎盤は子宮の上のほうにあり、へその緒を通じて赤ちゃんに酸素や栄養を補給したり老廃物を排出したりします。

胎児と胎盤をつなぐへその緒（臍帯）は、妊娠後期では太さが１～1.5cm、長さが50～60cmまでになります。最も長さには30cm～１ｍと個人差があります。長くても短くても機能に変わりはありません。白っぽい半透明のヌルヌルしたやわらかいもので、中に血管が通っていて弾力があります。

羊水を通して外の音を聞くので、ちょっとぼんやりとした音ではありますが、赤ちゃんには聞こえます。妊娠24週くらいになると、赤ちゃんの聴覚もかなり発達してきます。

外の光はわずかですがおなかの赤ちゃんに届く可能性はありますが、明るいということはありません。

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