【医師監修】妊婦健診で行うNST(ノンストレステスト)とは? | MAMADAYS(ママデイズ)
妊婦健診 NST

【医師監修】妊婦健診で行うNST(ノンストレステスト)とは?

血液検査や超音波検査などさなまざまな項目がある妊婦健診。スケジュールの後半にはノンストレステストというものがあります。どんな風に?何のために行うの?
あまり知られていない妊婦健診で行うNST(ノンストレステスト)の内容や費用についてご紹介します。
血液検査や超音波検査などさなまざまな項目がある妊婦健診。スケジュールの後半にはノンストレステストというものがあります。どんな風に?何のために行うの?
あまり知られていない妊婦健診で行うNST(ノンストレステスト)の内容や費用についてご紹介します。

NST(ノンストレステスト)ってなに?

胎動と心拍数の変動をみて、お腹の赤ちゃんの状態を確認する検査をノンストレステストといいます。

子宮収縮などのストレスがない(陣痛が来る前)状態で分娩監視装置を使って行います。

※分娩監視装置

赤ちゃんの心拍とママの子宮収縮の状態を同時に観察し、数値をグラフ化できる装置。赤ちゃんが元気かどうか、陣痛の強さや陣痛が何分おきかなどがわかります。

NST(ノンストレステスト)はいつ行うの?

施設により少し違いがありますが、妊婦健診におけるノンストレステストは妊娠10ヶ月(妊娠36週)に入った頃から行われます。

妊娠高血圧症候群や早産傾向のあるとき、赤ちゃんの発育不良など、ママや赤ちゃんに心配なことがあるケースでは、これよりも前に行うことがあります。

ただし妊娠32週未満のお腹の赤ちゃんは、心拍数の変化に関係した自律神経がまだ未熟なため、一般的な判断基準が当てはまらない可能性があり、より慎重に判断されます。

NST(ノンストレステスト)の頻度は?

妊娠経過中にトラブルがない場合では、妊娠36週以降の妊婦健診(1週間に1回)でノンストレステストを行います。

毎回行うかどうかは、施設の方針によります。

いつもより胎動が少ないなどの気になる症状のあるときには、健診を待たずにその都度行います。

NSTの費用はどのくらい?

妊婦健診で行うノンストレステストの費用は、妊婦健診と同じく自費となります。

施設によって1回1,000〜4,000円程度と差があり、妊婦健診の費用に追加されます。

妊婦健診費用助成については以下の動画も参考にしてください。

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今回は「妊婦健診費用助成」についてご紹介します。

NST検査の流れ

まずベッドに横になります。

お腹の赤ちゃんの心拍がよく聞こえる部分を探し、お腹に2種類のセンサーがついたベルトを巻きつけます。一つはお腹の赤ちゃんの心拍数を測るもの、もう一つはママの子宮収縮を測るセンサーです。

分娩監視装置での計測がスタートしたらママは横になったまま、胎動を感じたときに手元にあるボタンを押します。検査にかかる時間は約20〜40分です。

胎動に伴って一時的に脈拍が増加する一過性頻脈(いっかせいひんみゃく)が認められる場合、赤ちゃんは元気だと判断されます。

もしお腹の赤ちゃんが眠っている場合には、胎動が見られず、心拍数も増加しない可能性があります。妊娠32週以降のお腹の赤ちゃんの睡眠と覚醒のサイクルはおおむね20分間隔で確立しているため、起きるのを待って検査を40分まで延長することも。

振動音の刺激で赤ちゃんを起こして検査する場合もあります。反応が得られなかった場合には、追加の検査を行い、お腹の赤ちゃんの状態をさらに詳しく調べます。

検査の間は、なるべく無理のない姿勢で行います。仰向けのままだと血圧が下がって気持ちが悪くなったり、冷や汗をかいたりする仰臥位低血圧症候群(ぎょうがいていけつあつしょうこうぐん)になることがあるので、少し頭を高くした体位や、左を下にした向きで行います。

同じ姿勢が辛くなった場合も無理せず、医師や助産師に相談しましょう。

CTGとは?

分娩監視装置から得られたグラフを胎児心拍数陣痛図(CTG)といいます。CTGは、NSTや分娩監視などの診断に必要となります。

上段から胎児心拍数、胎動、子宮収縮圧が記録されます。

グラフは3cmで1分を示しています。

胎児心拍数

お腹の赤ちゃんの心拍数の変化が記録されます。

心拍数が上がると山型、心拍数が下がると谷型に記録されます。

赤ちゃんの正常な心拍数は、約110〜160回/分の間です。

胎動

検査中胎動があったときに、ママがボタンを押すとグラフ上に「■」で記録されます。分娩監視装置によっては記録されないものもあります。

子宮収縮圧

ママの子宮の収縮圧のことです。陣痛やお腹の張りなどで圧力が高まると、山型の曲線が記録されます。

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出産近くになり初めて行うノンストレステスト。わからないことも多く不安ですよね。

普段の妊婦健診より少し時間がかかりますが、お腹の赤ちゃんが元気に出産に臨めるかどうかを確認する大切な検査です。リラックスして受けてみてくださいね。

もしわからないことや不安なことがあれば、医師や助産師に相談しましょう。

参考:

  • 武谷雄二・上妻志郎・藤井知行・大須賀穰(監修)、「第3版プリンシプル産科婦人科学②産科編」、メジカルビュー社、2017年

写真提供:ゲッティイメージズ

※当ページクレジット情報のない写真該当

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