トモニテ
【管理栄養士監修】離乳食のめかぶ|いつから始める?

【管理栄養士監修】離乳食のめかぶ|いつから始める?

シャキシャキとした食感と、刻むと粘りがでるのが特徴のめかぶ。
人の体内でほとんど作ることができない必須脂肪酸であるEPAは、わかめよりも多く含まれています。
今回は、赤ちゃんにめかぶを与えられる時期や、下ごしらえのコツなどをご紹介します。
シャキシャキとした食感と、刻むと粘りがでるのが特徴のめかぶ。
人の体内でほとんど作ることができない必須脂肪酸であるEPAは、わかめよりも多く含まれています。
今回は、赤ちゃんにめかぶを与えられる時期や、下ごしらえのコツなどをご紹介します。

めかぶはいつから食べられる?

めかぶは離乳後期から!保管はせずに早めの調理を

めかぶは、成長したわかめの茎の一番下にある、ひだ状になった部分です。

わかめの一部で食物繊維が多く、歯ごたえがあります。

離乳食では後期の生後9~11ヶ月頃から与えるようにします。

調理の際は軽く湯通しをし、色が褐色から緑色に変わったところで冷水にとります。

芯の部分は固いため、湯通しの前後に取り除く必要があります。

パック詰めになって売られているものは、賞味期限を守れば問題ありません。

ただし、生めかぶは鮮度が落ちやすいため、保管せずになるべく早めに食べきるようにしましょう。

どのくらいの量を与えたらよい?

子ども用スプーンひとさじから始めて、徐々に量を増やしていきましょう。

初めて与える場合は、少量をほかの食材と混ぜずに与えます。

めかぶの固さ・大きさの目安

子どもの成長に合わせて、食材の大きさや、与える量を変えます。

下の表の1回の目安量は、野菜や海藻と果物を合わせた全体の量として考えましょう。

※果物は野菜の1/3が目安量です

めかぶの時期別の大きさ・固さの目安

めかぶの時期別の大きさ・固さの目安/表

© every, Inc.

下ごしらえのコツは?

  • めかぶの芯の部分から、ひだ状になっている部分をすべて切り離す
  • 切り落としたひだ状の部分を、細かく切る
  • めかぶをザルに入れて、流水でよく洗う
  • 鍋に湯を沸かし、ザルのまま鍋に入れて、箸でかき混ぜながらゆでる
  • 均等に鮮やかな緑色になったら、鍋からあげて湯切りする
  • 粗熱をとり、みじん切りにする

管理栄養士からのワンポイントアドバイス

めかぶは芯の部分が固いので、切り落として大人が食べるようにし、ひだ状の部分だけを赤ちゃんに与えるようにしましょう。

また、ゆでるときは箸を使って混ぜ、均等に火が通るようにします。

パック詰めのめかぶは、味付けされているものもあります。

離乳食に使用する場合、味付けなしのものや、調味料無添加のものを選ぶようにしましょう。

調理方法

時期ごとに、調理方法をご紹介します。

初期(生後5〜6ヶ月頃)

この時期の赤ちゃんには、まだ与えません。

中期(生後7〜8ヶ月頃)

この時期の赤ちゃんには、まだ与えません。

後期(生後9〜11ヶ月頃)

細かく刻んで与えます。トロトロに煮るとなおよいでしょう。

完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)

細かく刻んで与えます。

食物アレルギーについて

めかぶは、まれに食物アレルギーを発症する危険性があります。

そのため、初めて与える際は少量から始めましょう。

また、万が一食物アレルギーを起こした場合でもすぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関を受診できる時間に与えるようにしましょう。

アレルギーについての注意点

レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。

また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。

[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生

[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ

「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。

料理を楽しむにあたって

誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント

  • 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
  • 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲み込んでいるか、様子をみましょう。
  • ミニトマト、豆類は、そのままの大きさだとのどに詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
  • 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
  • りんご・梨・柿は喉に詰まりやすい食材です。完了期までは生では与えず、すりおろしたものを加熱して与えましょう。
  • 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。

写真提供:ゲッティイメージズ

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