妊婦はツナ缶を食べてもいい？妊娠中にツナ缶を食べるときの注意点やメリットについて解説

妊娠中にツナ缶を食べても大丈夫です。

妊婦がツナを食べてもいいのか気になる人は、魚に含まれる水銀を心配しているのではないでしょうか？

ツナ缶に使われているのは水銀量が少ないとされている魚なので、妊娠中でも問題なく食べられますよ！

むしろ、食べられる魚の種類が制限される中で、DHAやたんぱく質を効率的に摂れる貴重な食品と言えます。

妊娠中は、魚に含まれるメチル水銀に注意が必要です。

魚の中には、体内に水銀が蓄積されているものもあり、妊娠中にたくさん食べると、赤ちゃんの発育に影響を与える可能性があると言われています。

水銀量が多い魚としてはクロマグロやメバチマグロが挙げられますが、ツナ缶に使用されているのはキハダマグロやビンナガマグロ、カツオなどです。

これらの魚は水銀量が少ないため、妊婦さんでも安心して食べられますよ！

マグロ類に含まれる水銀についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

実はツナ缶は、妊婦さんにとってメリットの多い食材です。詳しく紹介します。

ツナ缶には、ママの健康と赤ちゃんの成長に必要な栄養素がたくさん含まれています。

魚の脂は、血管障害の予防やアレルギー反応を抑制する作用があるDHA（ドコサヘキサエン酸）・EPA（エイコサペンタエン酸）を多く含みます。

また、DHAは、脳の発育や視力の向上にも関連します。

妊婦さんであるママ自身にとっても、胎児にとっても大切な栄養素です。

人間の体内では作られないので、ツナ缶などに使われる水銀のリスクが低い魚から摂取するようにしましょう。

たんぱく質は赤ちゃんの身体のもととなる栄養素です。

赤ちゃんの身体だけでなく、胎盤や羊水にもたんぱく質は使われるため、妊娠中は通常よりも多くのたんぱく質を必要とします。

ホルモンや免疫物質の材料となり、免疫力を高める効果もあります。

ママの出産後の回復や赤ちゃんの成長のためにも、たんぱく質が不足しない食事が大切ですよ。

ツナ缶水煮のたんぱく質は可食部100gあたりで18.3gです。

卵100gあたりのたんぱく質12.2gや、挽き割り納豆のたんぱく質16.6gと比べると、ツナに含まれるたんぱく質が多いことがわかりますね！

カリウムには、体内の塩分の排出を手助けする作用があるミネラルの一種です。

1日に2,700〜3,000mgが摂取目標として設定されていますが、多くの日本人はこの基準に達していないと言われています。

塩分の摂りすぎはむくみや妊娠高血圧症侯群の原因になるため、妊娠中は塩分コントロールが大切です。カリウムを適切に取ることで、塩分コントロールの助けになりますよ。

妊娠中には、循環血液量が増えることで血液中の赤血球が増えて鉄分が必要になります。また、へその緒や胎盤、胎児にも鉄分が必要です。

そのため、妊娠中は鉄不足から引き起こされる鉄欠乏性貧血になる人が多いです。

意識的に鉄を取るようにしましょう。

ツナ缶には可食部100gあたり0.6mgの鉄が含まれていますよ。

ツナ缶は加工中に加熱処理されているため、生ものが食べられない妊婦さんもそのまま食べられる食品です。

魚料理は手間がかかるメニューが多いですが、そのまま食べられるのは妊婦さんにもありがたいですよね。

また、いろいろな食材と相性が良く、調理しやすいのも嬉しいポイント。妊娠中に摂りたい栄養素を含む食材と組み合わせて食べられますよ！

ツナ缶は妊娠中に嬉しい食材ですが、注意も必要です。特に、油漬けに含まれる脂質とカロリーには注意が必要です。

可食部100gにおけるノンオイルの水煮と油漬けのカロリー、脂質は下記のようになっています。

• 水煮（ノンオイル）：カロリー70kcal、脂質0.7g
• 油漬：カロリー289kcal、脂質24.2g

油漬はカロリー・脂質ともに高めになっていることがわかりますね。

妊娠中にツナ缶を食べる際は、できるだけ水煮を使用する、油漬を使用するときは油を切るなど工夫するとよいでしょう。

妊娠中にツナ缶を食べても問題ありません。

たんぱく質やビタミン類も豊富で、胎児の成長に必須のDHAやEPAも含んでいるので妊娠中にはおすすめの食材と言えます。

さまざまな料理に使え、そのままでもおいしい便利なツナ缶。

ママの健康と赤ちゃんの成長のためにも、ぜひツナ缶を使った料理を取り入れてみてくださいね。

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