妊婦は栄養ドリンクを飲んでもいい？妊娠中でも栄養ドリンクを飲める方法や注意点について解説

妊娠中は、種類によっては栄養ドリンクを飲んでも問題ありませんが、できるだけ避けた方が安全です。栄養ドリンクには妊娠中には避けたいカフェインやアルコールが含まれているものが多くあります。

栄養補給は食事からを第一に考え、風邪のときや疲れているときは栄養ドリンクに頼るのではなく、ゆっくり休むようにしましょう。

栄養ドリンクには、普通の食品や飲み物に含まれる量以上に高濃度でいろいろな成分が含まれています。

ここでは、栄養ドリンクに含まれることがある成分のうち、妊娠中の摂取に注意が必要なものを紹介します。

栄養ドリンクには、カフェインが含まれている商品が多くあります。

カフェインは妊娠中に避けたい成分のひとつ。

妊婦さんがカフェインを多く摂取すると、胎盤を通して胎児にも送られ、成長を阻害する恐れがあります。

低体重児となるリスク、早産や死産のリスクも高まるとされています。

日本では妊娠中のカフェイン摂取量を明確に示してはいませんが、WHOでは1日300mgまで、英国では1日200mgを推奨しています。

これらを目安にして、妊娠中はできるだけカフェインを摂らないようにしましょう。また、栄養ドリンクによく似た清涼飲料に、エナジードリンクがあります。

レッドブルやモンスターなどのエナジードリンクと呼ばれる飲み物は、特にカフェイン量が多いので妊婦さんは避けるようにしましょう。

実は栄養ドリンクには、アルコールが含まれている商品もあります。

薬局に並ぶ栄養ドリンクがアルコール度数1％を超えていても、医薬品なので酒類として扱われてはいません。

妊婦さんがアルコールを摂取すると、早産、流産、分娩異常のリスクが上がるだけでなく、赤ちゃんが胎児性アルコール・スペクトラム障害となる危険性があると言われています。

胎児性アルコール・スペクトラム障害は赤ちゃんが低体重となったり、顔面を中心とする形態異常や脳などの神経障害を引き起こします。

胎児性アルコール・スペクトラム障害は治療法がないため、妊娠中にアルコールを控えて予防する方法しかありません。

アルコールは妊娠中には特に注意したい成分と言えますね。

栄養ドリンクには糖分も多く含まれています。

商品によって含まれる糖分の量に違いはありますが、栄養ドリンク1本にスティックシュガーが2本から、多いものでは6本分の糖分が入っているものもあります。

妊娠中に必要以上に糖分を摂ると体重増加や妊娠糖尿病につながる危険性があるため、妊婦さんは糖分の量も気をつけるようにしましょう。

妊娠糖尿病にかかると早産や流産だけでなく、巨大児や新生児低血糖になるリスク、子宮内胎児死亡などのリスクが高まります。

低カロリーと謳っている商品は人工甘味料などの添加物が多い場合もありますのでこちらも注意してくださいね。

妊娠中に栄養ドリンクをどうしても飲みたい場合は、具体的な商品と合わせて主治医に相談しましょう。

栄養ドリンクの中にはカフェインレスでアルコールの含まれていない妊婦さんでも飲める商品もあります。例えば、「チョコラBB」は妊娠中でも飲めるとされていますが、「リポビタンD」や「チオビタ」は主治医への相談を勧めています。

また、妊婦さんが飲んでも大丈夫としている栄養ドリンクでも糖分は含まれています。

糖分の摂りすぎにならないためにも、毎日飲むことを避けて1回の用量を守って飲むようにしてくださいね。

また、疲れや体調不良を感じたときは栄養ドリンクに頼らず、休養と治療をするようにしましょう。

妊娠中は赤ちゃんのためにも栄養を摂ろうと栄養ドリンクに手が伸びることもあるでしょう。

しかし、栄養ドリンクには妊婦さんが避けたいカフェインやアルコールなどが含まれていることが多いので飲む場合は必ず成分をチェックしてくださいね。

赤ちゃんとママの身体のためには栄養ドリンクで栄養補給をするのではなく、バランスのよい食事と十分な休息を心がけることをおすすめします。

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