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【管理栄養士監修】離乳食の春雨|いつからはじめる?

【管理栄養士監修】離乳食の春雨|いつからはじめる?

春雨はでんぷんを加工した食品です。スープやサラダなど調理方法も幅広いのが特徴。
そろそろ食べさせてみたいけどいつから与えてよいのかわからないママやパパに向けて、離乳食の春雨はいつから与えられるのか、下ごしらえのコツなどをご紹介します。
春雨はでんぷんを加工した食品です。スープやサラダなど調理方法も幅広いのが特徴。
そろそろ食べさせてみたいけどいつから与えてよいのかわからないママやパパに向けて、離乳食の春雨はいつから与えられるのか、下ごしらえのコツなどをご紹介します。

春雨には緑豆といも類の2種類がある

春雨の主原料はでんぷんです。

緑豆(りょくとう)といも類の2種類があり、それぞれ食感や向いている料理が異なります。
緑豆春雨は、しっかりとした歯ごたえが特徴です。
加熱調理に強く、スープなどで煮込んでもそのままの食感が残るコシの強さがあります。

じゃがいもやさつまいもなどいも類のでんぷんを原料にする春雨は、おもに日本国内の工場で作られています。
熱に弱いので和え物やサラダにおすすめです。
長時間煮込むとやわらかくなり、緑豆春雨よりコシが弱いのが特徴です。

春雨はいつから食べられる?

春雨は離乳食後期からがおすすめ!スープからスタート

春雨は、生後9~11ヶ月頃の離乳食後期からはじめるのがおすすめです。

素材として、離乳食初期の生後5〜6ヶ月から使えるものですが、ゆでてすりつぶすことに手がかかるので、その時期の離乳食には向きません。

離乳食後期の生後9〜11ヶ月以降に、やわらかくゆでて刻んだものを使います。

初めて与えるときはスープがおすすめです。
たっぷりとスープを吸った春雨はやわらかく食べやすい食感になります。

よく食べてくれるスープに入れると食べやすいでしょう。

慣れてきたらサラダや炒め物に入れて、バリエーションをつけてみてください。

管理栄養士からのワンポイントアドバイス

生後9~11ヶ月頃になると3回食に進み、食べる量も増えてきます。

少量なら調味料を使えますが汁気を吸うので味が濃いと春雨もしょっぱくなってしまいます。薄味を心がけましょう。

春雨は煮込むことでやわらかくなるので、離乳食の進み具合に応じて、固さを調整しましょう。

スープは水溶き片栗粉でとろみをつけると、より食べやすくなりますよ。

どのくらいの量を食べさせたらよい?

子ども用スプーンのひとさじから徐々に量を増やしていきます。

初めて食べさせる場合は、ほかの食材と混ぜずに与えます。

管理栄養士からのワンポイントアドバイス

生後9~11ヶ月頃になると1日の栄養素のほとんどを離乳食からとるようになります。

そのため、炭水化物をはじめ、各栄養素のバランスを考えて作ることが大切です。

赤ちゃんの気分によって食べムラも出てきます。

あまりにも食べてくれないときはみそや塩、しょうゆなどを少量足して様子を見てみましょう。

春雨の固さ・大きさの目安

子どもの成長に合わせて、食材の大きさや固さを変えます。

春雨時期別の大きさ・固さの目安

春雨時期別の大きさ・固さの目安/表

© every, Inc.

下ごしらえのコツは?

・やわらかくゆでる

・食べやすい大きさに刻む

管理栄養士からのワンポイントアドバイス

春雨を戻すときは熱湯に入れてゆでましょう。

春雨が白っぽい色から透明感が出てきたら、やわらかくなったサインです。

料理の味が薄まらないように、ゆで上がったら水気をしっかりと切ってから調理に使ってください。

そのままだと長いのでキッチンバサミでカットしましょう。

国産春雨は冷凍保存には向いていません。

離乳食のためだけに春雨を戻すと余らせてしまう可能性もあるので、大人用の料理と一緒に調理するのがおすすめです。

ママやパパと一緒の献立なら食べやすい雰囲気になるので、初めての食品でも食べてくれるかもしれませんね。

食物アレルギーについて

春雨は、緑豆や芋類のでんぷんを主原料としています。

緑豆や芋類は、まれに食物アレルギーを発症する危険性があります。

そのため、初めて食べる際は少量から始めましょう。また、万が一食物アレルギーを起こした場合すぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関を受診できる時間に与えるようにしましょう。

アレルギーについての注意点

レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。

また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。

[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生

[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ

「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。

料理を楽しむにあたって

誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント

  • 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
  • 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲み込んでいるか、様子をみましょう。
  • ミニトマト、豆類は、そのままの大きさだとのどに詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
  • 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
  • りんご・梨・柿は喉に詰まりやすい食材です。完了期までは生では与えず、すりおろしたものを加熱して与えましょう。
  • 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。

写真提供:ゲッティイメージズ

※当ページクレジット情報のない写真該当