つわりってどんなもの?
妊娠中のママの約50〜80%にみられ、妊娠によっておこる吐き気や嘔吐、消化不良などの不快な症状のことをいいます。
そのほかにも、眠気やだるさ、食べものの好みの変化など症状はさまざまです。
なぜつわりがおきるのか、原因ははっきりわかっていません。ホルモンの関係によるもの、赤ちゃんを異物としたアレルギー反応、心理的なものなどとも考えられています。
つらいつわりいつまで続くの?
つわりは妊娠5〜6週ぐらいからはじまり、12〜16週頃には自然とおさまるとされています。しかし、つわりの症状や程度には個人差があり、ひとくくりにはできません。
妊娠中つわりが全くないママもいれば、中期以降も続くママもいます。
妊娠悪阻
ときにつわりの症状が悪化し、治療の必要があるケースもあります。
つわりの症状が長引いたり、症状が重くなった場合には医師の診察を受ける必要があります。
つわりで仕事がつらいときは
つわりの症状で通勤や仕事が思うように行えない場合、無理せず勤務先の上司に相談してみましょう。
「男女雇用機会均等法のおける母性健康管理の措置」 (2020年5月14日閲覧)では、妊娠中のママの時差出勤、時短勤務、負担の大きい作業を制限することなどが認められています。
母性健康管理指導事項連絡カード
働くママが法律で守られているとはいえ、職場によっては理解が得られにくく、なかなか体調が悪いことを言い出しにくいケースもあるのではないのでしょうか。
そんなときは、かかりつけの医師に「母性健康管理指導事項連絡カード」(2020年5月14日閲覧)に記入してもらうと、勤務先にも自分の状態が伝わりやすいでしょう。
このカードは、主治医が働くママへ行った指導の内容を、そのママから事業主(人事労務担当者や管理者)へ明確に伝えるためのカードです。
事業主はこのカードの記載に沿った対応をする義務があります。
つわり、妊娠悪阻、妊娠高血圧症候群、切迫流産、切迫早産などが対象で、休業や時短勤務、そのほか期限など細かな指示が記載されます。
ママの体調の程度や職種によっても勤務の対応が変わってくる可能性がありますので、主治医とよく相談してください。
カードは母子健康手帳のページをコピーして使えます。厚生労働省のホームページからもダウンロードできます。
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つわりの症状や程度はママによって差があります。つわりで仕事がつらいときは、職場の協力を得てなるべく休憩をとったり、時短勤務にしたり体調に合わせて勤務を変更することが可能です。重症なつわりの場合は休業することもできます。
言い出しにくい場合もあるかもしれませんが、お腹の赤ちゃんと自分自身を守るため、無理せず上司や人事・労務担当者に相談してみましょう。
写真提供:ゲッティイメージズ
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