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【管理栄養士監修】離乳食の山芋|いつからはじめる?

【管理栄養士監修】離乳食の山芋|いつからはじめる?

山芋はカリウムやビタミン・ミネラルが含まれている食材です。粘り気が強く、すりつぶすとトロトロになりますが、食物アレルギーなどの心配もある食材です。今回は、赤ちゃんに山芋を与えられる時期や、下ごしらえのコツなどをご紹介します。
山芋はカリウムやビタミン・ミネラルが含まれている食材です。粘り気が強く、すりつぶすとトロトロになりますが、食物アレルギーなどの心配もある食材です。今回は、赤ちゃんに山芋を与えられる時期や、下ごしらえのコツなどをご紹介します。

山芋はいつから食べられる?

加熱した山芋なら離乳中期からOK。必ず加熱してから与えて

山芋は、食物繊維などを含む粘り気の強い芋です。

大人はすりおろして生でも食べられますが、離乳食には生の山芋を赤ちゃんに与えることはできません。

必ず加熱してから与えましょう。

山芋は加熱するとホクホクとした食感に、すりおろしたものはとろみのあるモチモチとした食感を楽しめます。

離乳食で山芋は中期の生後7~8ヶ月頃から与えられます。

はじめのうちは加熱したものをやや粗くつぶし、お湯やだし汁で伸ばして与えます。

離乳食が進むにつれて形態をステップアップしていきましょう。

管理栄養士からのワンポイントアドバイス

皮膚のかぶれの原因となることがあり、食べたあとの様子に要注意です。

また、食物アレルギーに対して、特に注意が必要な7品目に続いて食物アレルギーを起こしやすい21種類に含まれています。

食物アレルギーを起こす可能性はそれほど高くありませんが、最初は慎重に使いましょう。

どのくらいの量を与えたらよい?

子ども用スプーンのひとさじから始め、徐々に量を増やしていきます。

初めて与える場合は、少量をほかの食材と混ぜずに与えます。

山芋の大きさや目安量

子どもの成長に合わせて、食材の大きさや量を変えます。

山芋の時期別の大きさ・1回あたりの目安量

山芋の時期別の大きさ・1回あたりの目安量/表

© every, Inc.

下ごしらえのコツは?

・皮をむき酢水にさらす

・繊維に対して横切りにする

・食べやすい大きさにカットして約3分ゆでる

管理栄養士からのワンポイントアドバイス

山芋は厚めに皮をむき、酢水に浸してアクをとりましょう。

かゆみを予防するだけでなく、アク取り以外に変色も防ぐことができます。

また、山芋特有のぬめりを落とすには、ゆでる以外にも、水で洗ってキッチンペーパーでふき取るなどさまざまな方法があります。

切るときは繊維を断つように横に切るのがポイント。甘くホクホクとした食感が楽しめます。

山芋が使い切れない場合は、切り口にラップをして新聞紙にくるみ野菜室で保存しましょう。すりおろした山芋は冷凍保存できます。

すぐに使う予定がなければ、すべてすりおろして冷凍しておくと便利です。

食物アレルギーについて

山芋は、食物アレルギーを発症する危険性があります。そのため、初めて与える際は少量から始めましょう。

また、万が一食物アレルギーを起こした場合でもすぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関を受診できる時間に与えるようにしましょう。

また、山芋が手や口の周りなどに付着すると、かゆみが出たり、かぶれたりすることがあります。

赤ちゃんが山芋を触ったり、離乳食を食べたあとにはしっかりと拭き取ってあげましょう。

アレルギーについての注意点

レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。

また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。

[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生

[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ

「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。

料理を楽しむにあたって

誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント

  • 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
  • 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲み込んでいるか、様子をみましょう。
  • ミニトマト、豆類は、そのままの大きさだとのどに詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
  • 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
  • りんご・梨・柿は喉に詰まりやすい食材です。完了期までは生では与えず、すりおろしたものを加熱して与えましょう。
  • 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。