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喉が痛い……風邪かな?妊娠中、葛根湯(かっこんとう)を飲んでも大丈夫?

【医師監修】妊娠中、葛根湯を飲んでも大丈夫?

季節の変わり目は、妊娠中の女性にとっては特に体調管理に気をつけたい時期です。もし体調をくずしてしまったら、薬を飲むか迷いますよね。今回は、妊娠期における葛根湯などの漢方薬の服用についてご説明します。
季節の変わり目は、妊娠中の女性にとっては特に体調管理に気をつけたい時期です。もし体調をくずしてしまったら、薬を飲むか迷いますよね。今回は、妊娠期における葛根湯などの漢方薬の服用についてご説明します。

妊娠期に葛根湯などの漢方薬を飲んでもいいの?

薬局などで買える漢方薬とは、中国伝統医学を基礎としながら日本で独自に発展してきたものを指しています。
そのため中国医学と同じものではなく、日本人に合ったものとなっています。

漢方薬とは、天然生薬を組み合わせて調合される薬です。
生薬の約8割は植物の根・茎・葉などからなり、残りの2割は動物の骨・皮と鉱物です。

副作用が少なく比較的安全性が高いというイメージから、妊娠中のトラブルにも服用できると思っている方も少なくないかもしれません。

一般的には、妊娠中に漢方薬を服用しても問題はないとされていますが、薬であることに変わりありません。必要なければ服用しないほうがよいでしょう。
中には、特に妊娠中には避けたほうがよい漢方薬があります。

妊娠中に避けた方がよい漢方薬

妊娠中に避けた方がよい漢方薬/表

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妊娠中の漢方薬の服用については、まだ安全性が確立されていません。

漢方医学の分野では「安胎薬」、「慎用薬」、「禁忌薬」に生薬を分類しており、特に葛根湯に含まれる麻黄剤は発汗を促す作用や血圧上昇作用があるので、妊娠中の処方に関して「禁忌薬」に分類されます。

しかし、この場合の「禁忌薬」とは、「慎重に処方すべき」という意味合いが強いため、絶対に処方してはいけない薬剤というわけではありません。

ほかに、大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)などの便秘薬に含まれる大黄剤は、子宮収縮作用や下痢を引き起こすことがあります。
さらに、乾姜(かんきょう)には利尿作用があるので妊娠期には服用しないことが望ましいです。

市販薬の中にも漢方薬と表示しているものが多くありますが、漢方薬とは本来は知識が豊富な漢方医が診察して処方するものです。
妊娠中は特に自己判断で購入・服用することは避けたほうがよいでしょう。

妊娠期に風邪薬を飲んでもいいの?

通常、内科で風邪薬として処方される薬は、妊娠中に服用しても問題ないとされています。しかし抗菌薬(抗生物質や合成抗菌薬)の一部には注意が必要なものもあります。

受診の際には、医師と薬剤師に妊娠中であることを伝えましょう。通院時、母子健康手帳を持っていくと安心です。

そもそも風邪薬は風邪を治す目的ではなく、症状を和らげる目的で服用するものと捉えるのがよいでしょう。風邪を早く治すためには、十分に休んで水分と栄養を取ることが大切です。

妊娠期に風邪を引いたときの対処法

体調管理に気をつけていても風邪を引いてしまったら、次の三つのポイントを意識しながら休むようにしましょう。

一つめは、保温です。
室温が低く、体が冷えると発熱が引き起こされます。体を冷やさないようにしっかりと温めましょう。

二つめは、睡眠です。
睡眠中は外から侵入した病原体を攻撃する役目を持つ抗体を作るリンパ球の活動が促進されます。睡眠をたっぷりと取って抗体を作り、回復に努めましょう。

そして三つめは、栄養です。
栄養のある食事を取って水分を補給することも大切です。食欲が落ちているときは、消化の負担にならないおかゆなどを食べるようにしましょう。

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妊娠中に風邪を引いてしまったら、自身の免疫でウイルスを排除するしかありません。免疫を促進するためには、十分な栄養と休養が必要です。
葛根湯などの漢方薬や風邪薬を自己判断で服用することは避け、自宅でゆっくり過ごすようにしてくださいね。

写真提供:ゲッティイメージズ

※当ページクレジット情報のない写真該当

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