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子どもが鼻をほじる どうしたらいい?

【専門家監修】子どもが鼻をほじる どうしたらいい?

子どもが鼻をほじることはよくあることですが、睡眠中にほじったり、クセになったりしていると「皮膚が伸びてしまわないか」と思ったり、感染症などが不安になったりすることも……。今回の記事では鼻ほじりの原因と対処法についてご紹介します。
子どもが鼻をほじることはよくあることですが、睡眠中にほじったり、クセになったりしていると「皮膚が伸びてしまわないか」と思ったり、感染症などが不安になったりすることも……。今回の記事では鼻ほじりの原因と対処法についてご紹介します。

鼻をほじるのをやめない場合

原因を探る

気が付くと子どもが鼻をほじっていてやめてくれない……という悩みを持つママ・パパもいるのではないでしょうか。

「傷が付いて鼻血が出ちゃう」「鼻の穴が大きくなるのでは」「鼻くそを食べているけど体に悪くないの?」など心配になってしまい、どうにかして鼻をほじることをやめさせたいと思うかもしれません。

子どもが鼻をほじる原因については、下記のことが考えられます。

・クセになって無意識で行っている

・鼻の中に鼻くそがたまっている

・何か違和感がある(息が吸いにくい、何かの病気など)

・心理的に不安やストレスがかかっている

・ほじるのが楽しい

・周りの大人の反応を楽しんでいる など


多くの場合、鼻くそが鼻の中につまっているなどの違和感をもつことから鼻を触り、ほじり始めます。

過去に鼻をほじったときのすっきり感を求めてクセになることもあるようです。

周りが反応してくれるからうれしくなって鼻をほじっている可能性もあります。

子どもがどうして鼻をほじるのか、子どもの様子をしっかりと観察し、まずはその原因を取り除いてあげることが大切です。

風邪や花粉症、アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎などの病気が原因となっていることもあるので、鼻をほじることをやめないようなら、一度かかりつけの小児科や耳鼻科を受診するのもいいでしょう。

鼻をほじると実際に大きくなる?

妊娠しておなかの皮膚が伸びた経験があると、鼻の皮膚も伸びて大きくなるのではと気になってしまう人もいるかもしれません。

皮膚には薄い部分と厚い部分があり、小鼻は厚くて硬い皮膚でできています。そのため、日常生活で鼻をほじるくらいであれば鼻の穴が大きくなることはありません。

しかし子どもの皮膚は柔らかく、強い力で引っ張り続けたり伸ばし続けたり、刺激を与え続けると、伸びてしまう可能性が全くないとは言えないため、できる限りやめさせる方向にもっていくようにしましょう。皮膚の伸びだけでなく、細菌の感染対策にもつながります。

「病気以外が原因の鼻ほじり」をやめさせるには

鼻をほじる原因が何らかの病気であれば小児科や耳鼻咽喉科を受診するのがベストですが、原因が病気以外の場合はどのように対処したらいいでしょうか。

鼻ほじりをやめさせる方法をご紹介します。

鼻ほじりをやめさせる方法[言葉が伝わらない年齢の場合]

・子どもが指を鼻に入れていたらその都度そっとはずす

・鼻吸い機や綿棒などで鼻の掃除をする

・指先を使う遊びなど、他のことに興味を向かわせる

・親やきょうだいの真似をしている場合は周りも気をつける

鼻ほじりをやめさせる方法[言葉が伝わる年齢の場合]

・声かけ(過剰な反応は避け、やさしく諭すように)

・鼻をかむことを教える

・子どもとのコミュニケーションや会話を増やし、ストレスを抱えていないかなどを振り返る

鼻のかみ方はこちらの動画を参考にしてみてください。

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言葉を覚え理解ができている様子であれば声かけをメインにしてもいいかもしれません。

鼻くそは、正式名も「鼻糞」(はなくそ)で、空気中の塵やほこり、皮脂腺からの分泌物、粘液が混合し乾燥したもので、バイ菌の固まりともいえます。

鼻くそを口に入れたりする場合は「その鼻くそはバイ菌だよ」「汚いよ」など声かけをするなど、感情的にならずやさしく事実を伝えてあげるといいでしょう。

鼻をほじりすぎると鼻血が出てしまう場合もあります。鼻血が出たことのある子どもへの声かけは「鼻血が出ちゃうよ」などと注意するのもいいでしょう。

よく鼻血を出す場合はこちらの記事を参考にしてみてください。

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鼻をほじりすぎると病気になるリスクが

鼻の中に指を入れると爪などで粘膜を傷付けることがあります。鼻の粘膜はとてもデリケートで傷付きやすいため、鼻血が出るだけなく、細菌やウイルスにも感染しやすくなってしまいます。

手には多くの細菌やウイルスが付着しており、特に爪は汚れが取りづらかったり洗い忘れることもあったりする部分です。病気のリスクを避けるためにも、できる限り鼻吸い機や鼻をかむといった方法で鼻の中を清潔に保ち、鼻をほじるクセをやめさせるように促しましょう。

鼻をほじっていることを子どもに自覚させる

鼻の病気など原因が考えられる場合はすぐに病院を受診するようにしましょう。

病気でもなく無意識のうちに鼻をほじっている場合、まずは鼻をほじることがクセになっていることを子どもに自覚させましょう。

すぐにやめてくれないからと感情的にならず、子どもが鼻に指を持って行ったときは、その都度さりげなく手におもちゃを渡して持たせたり、「縄跳びしようか」「ボール投げする?」など声かけし、関心をほかに向けたりして、指を鼻に持って行かないような動作を促すとよいでしょう。

睡眠中のクセは日中にクセをなくすよう促す

クセになっていると、睡眠中などにも鼻をほじることがあります。無意識下での行為なので、日中にクセをなおしていくように大人が心がけるようにしましょう。

とはいえ、子どもに鼻を絶対に触らないようにと言い聞かせるのは難しいものです。

鼻をほじる行為は病気が原因でなければそれほど心配する必要はありません。しかし、手指からの感染対策は必要です。

クセが直るまでは、常に手を清潔にしておくことを心がけましょう。

手洗いのときに使えるグッズ紹介の記事はこちらです。参考にしてください。

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