トモニテ
離乳食の中華麺|いつからはじめる?

【管理栄養士監修】離乳食の中華麺|いつからはじめる?

離乳食の中華麺はいつからあげていいの?と疑問に思っているママやパパも多いのではないでしょうか。この記事では、「中華麺はいつから食べられる?」「どのくらいの量食べさせたらよい?」といったママやパパの疑問にわかりやすくお答えします。
離乳食の中華麺はいつからあげていいの?と疑問に思っているママやパパも多いのではないでしょうか。この記事では、「中華麺はいつから食べられる?」「どのくらいの量食べさせたらよい?」といったママやパパの疑問にわかりやすくお答えします。

中華麺はいつから食べられる?

離乳完了期、うどんやパスタに慣れてから

中華麺は離乳完了期の1歳〜1歳6ヶ月頃から与えることができます。

麺に弾力があり小さな子どもには食べにくいため、うどんやそうめん、パスタなどに慣れた頃、子どもの様子を見ながら始めるのがおすすめです。

与えるときは、子どもが食べやすいようにクタクタにやわらかくなるまでゆでます。

市販の中華麺についているスープの素や粉末ソースなどは、味が濃く添加物が入っているものもあるため、醤油やソース、味噌など添加物の少ない調味料で薄く味付けすることが好ましいでしょう。

中華麺は原材料に小麦や卵を含んでいるため、食物アレルギーに注意しながら与えてください。

どのくらいの量食べさせたらよい?

子ども用スプーンひとさじから、徐々に量を増やしていきます。

初めて与える場合は、少量をほかの食材と混ぜずに与えましょう。

中華麺の大きさ・固さや量の目安

子どもの成長に合わせて、食材の大きさや固さを変えます。

中華麺の時期別の大きさ・固さや量の目安

中華麺

© every, Inc.

下ごしらえのコツは?

子どもが食べやすいようにやわらかくなるまでゆでましょう。よくゆでることで塩分を抜くこともできます。

離乳完了期(1歳~1歳6ヶ月頃)の子どもに与える場合は、弾力の少ない乾麺を選ぶと便利です。

生麺は弾力が強いため、子どもがしっかり噛むことができるか・奥歯が生えてきているかなど口腔の発達状況に合わせて使い分けるといいでしょう。

添加物不使用でやわらかくゆでることができる子ども向けの中華麺を使うのもおすすめです。

また、蒸し麺は全体に油がついているため、使う場合は熱湯で湯がいて油抜きをしましょう。

油で揚げてある麺は内臓機能が未発達の子どもには負担になる場合があるため、月齢が進んでから様子を見て始めるのが好ましいといえます。

調理方法

初期(生後5~6ヶ月頃)

この時期の赤ちゃんには、まだ与えません。

中期(生後7~8ヶ月頃)

この時期の赤ちゃんには、まだ与えません。

後期(生後9〜11ヶ月頃)

この時期の赤ちゃんには、まだ与えません。

完了期(1〜1歳6ヶ月頃)

歯ぐきで噛める固さにゆでて2~3cmに切ります。

食物アレルギーについて

中華麺の原材料である小麦や卵は、特に食物アレルギーが出やすい食品です。

そのため、初めて食べる際は少量から始めましょう。

また、万が一アレルギーを起こした場合すぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関を受診出来る時間に与えるようにしましょう。

注意事項

食材は、特定のアレルギー体質を持つ場合に、アレルギー反応を引き起こすおそれがあります。

初めての食材を食べる子どもには十分注意が必要です。様子を見ながら少量から食べさせてください。

[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生

[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン

離乳食を調理する前に、「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」を事前にご確認の上ご利用をお願いいたします。

料理を楽しむにあたって

誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント

  • 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
  • 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲み込んでいるか、様子をみましょう。
  • ミニトマト、豆類は、そのままの大きさだとのどに詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
  • 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
  • りんご・梨・柿は喉に詰まりやすい食材です。完了期までは生では与えず、すりおろしたものを加熱して与えましょう。
  • 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。

参考

堤ちはる・土井正子編著、「子育て・子育ちを支援する子どもの食と栄養」、萌文書林、2018年

五十嵐隆(監修)、「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)実践の手引き」、公益財団法人 母子衛生研究会、2020年