妊婦はキムチを食べてもいい？妊娠中にキムチを食べるときの注意点やメリットについて解説

妊婦さんでも、キムチを食べて大丈夫です。ただし、妊娠中にキムチを食べるときには注意する点もあります。

妊娠中は、キムチに含まれる刺激成分に注意が必要です。

キムチには唐辛子が含まれており、唐辛子の辛味の元は、カプサイシンという刺激成分です。

カプサイシンは、摂りすぎると胃腸の粘膜を傷つけ、胃痛や下痢などの体調不良の原因になることがあります。

特に妊娠中は、黄体ホルモンの影響で胃腸の働きが低下しています。過剰にカプサイシンを摂らないように気をつけましょう。

こちらの記事では、キムチ以外の辛いものを妊娠中に食べることについて解説していますよ。

適度な辛さであれば下記のような嬉しい効果もあるので、食べたいときは我慢せず食べてくださいね。

妊娠中にキムチを食べるときは、キムチの辛さと食べる量に注意していきましょう。

辛すぎるキムチは、胃腸への刺激が強いため控えるようにしましょう。

どの程度の辛さまでならよいかは、辛さに対する感受性や慣れによって個人差があります。

基本的に、妊娠前に食べていた程度の辛さであれば問題ないでしょう。

また、つわり中など、胃腸の調子が悪いと自覚している時にはキムチは控えてくださいね。

塩分の摂りすぎに注意し、キムチの食べる量を調節しましょう。

妊婦さんが塩分を過剰に摂取してしまうと、血圧があがりやすくなり、むくみなどの症状も出ます。

また、妊娠中のママと胎児にとって危険な、妊娠高血圧症候群のリスクも高まります。妊娠高血圧症候群についてはこの記事で詳しく紹介していますよ。

妊婦さんの塩分摂取の目標値は6.5gです。

一般的な20歳～49歳の女性は平均8.5gの塩分を摂取しているという実態があるので、普段よりも塩分を意識して控える必要がありそうですね。

一般的に箸でつかむ程度の量（20g）のキムチには、塩分0.6gが含まれます。参考にして食べる量を調節してくださいね。

キムチの食べすぎは塩分の過剰摂取や胃腸を傷めることにつながってしまいますが、食べる量を管理すれば問題はありません。

キムチはアレンジが可能で、さまざまな方法で楽しめます。

ママの体調に合わせて体に無理をかけないように、キムチを食べるようにしましょう。

参考文献：

食品安全委員会「トキソプラズマ、有鉤条虫/輸入キムチが原因と思われる有鉤条虫症の一例」

農林水産省「カプサイシンに関する情報」

JAグループ「予防したい！妊娠高血圧症候群」

厚生労働省「日本人の食事摂取基準（2020年版） 妊婦・授乳婦 」

厚生労働省「令和元年 国民健康・栄養調査結果の概要」

文部科学省「日本食品標準成分表2020年版（八訂）食品番号：06236,食品群名/食品名： 野菜類/はくさい/漬物/キムチ」

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