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妊娠超初期症状はいつから始まる?眠気やつわり・胸の張りなどの気になる症状を解説

【医師監修】妊娠超初期症状はいつから始まる?眠気やつわり・胸の張りなどの気になる症状を解説

生理が遅れている時や眠気やだるさがある時、もしかして妊娠の超初期症状かも?と思いますよね。

この記事では、妊娠超初期症状が現れるのはいつからか、生理前症状との見分け方、妊娠検査薬を使う時期などを紹介します。

生理が遅れている時や眠気やだるさがある時、もしかして妊娠の超初期症状かも?と思いますよね。

この記事では、妊娠超初期症状が現れるのはいつからか、生理前症状との見分け方、妊娠検査薬を使う時期などを紹介します。

妊娠超初期症状はいつからはじまる?

生理予定日を過ぎても生理がこなかったり、いつもと違う体調の変化があると妊娠の可能性を考える人もいるでしょう。

妊娠した場合、身体にはどんな変化や症状が出るのか、妊娠の兆候がみられる時期について解説します。

妊娠超初期とは

妊娠期間は最終月経から13週6日(妊娠4ヶ月)までを妊娠初期、14週~27週6日(妊娠5~7ヶ月)を妊娠中期、28週(妊娠8ヶ月)以降を妊娠後期として分類します。

妊娠初期の中でも、2〜3週頃を妊娠超初期と呼ぶ場合があります。妊娠超初期は医学的な言葉ではありません。

この時期はまだ妊娠の確認はできない時期ですが体に変化を感じる人もおり、これらの変化を妊娠超初期症状と呼ぶことがあります。

妊娠超初期症状は妊娠3週頃、性行為後1~2週間後から

妊娠は、性行為により卵子と精子が出会い、受精卵が子宮内に着床することで成立します。

妊娠が成立すると女性の身体には多くの変化が現れ始めます。

多くの人が経験するつわりは妊娠5~6週くらいから始まるとされていますが、それよりも早い時期に体調の変化を感じる場合も少なくありません。

性行為ののち、受精から5〜6日後から着床が始まり、約1週間後に着床が完了します。

この時期はまだ妊娠検査薬での反応や産婦人科での妊娠の確認はできない時期ですが、身体の中では着床によって妊娠に関わるホルモンが分泌されているため、体調の変化を感じる人もいます。

妊娠の流れ

  1. 妊娠0週0日: 妊娠前最終月経初日

  2. 妊娠2週頃: 排卵、受精(性行為)

  3. 妊娠3週頃: 受精卵が子宮内に移動し着床(妊娠が始まる)

  4. 妊娠4週頃: 妊娠初期症状が現れ始める/妊娠検査で陽性になる

妊娠週数の数え方

妊娠の経過の数え方には、週数で数える方法と月数で数える方法があり、妊娠週数は満で、妊娠月数は数えでカウントします。

さらに妊娠週数の数え方には排卵日から数える方法、最終月経の初日から数える方法、病院でのエコーから確定する方法があります。

排卵日から数える方法は正確な排卵日を特定するのが難しいため、あまり一般的ではありません。

週数で数える方法が一般的で、最終月経の開始日を妊娠0週0日とし、6日後までを妊娠0週、7日経過するごとに1週、2週と数えていきます。妊娠0週から約2週間は妊娠はしていない時期となりますよ。

妊娠超初期症状のチェックリスト

妊娠に気がつく症状として一番わかりやすいのは生理がこないことです。

しかし、生理が遅れること以外にも妊娠超初期にみられる症状はいくつかあります。次にあげる症状で当てはまる項目が多い場合は妊娠している可能性が考えられます。

ただし、妊娠症状は個人差が大きく、症状がまったく現れない人もいます。

症状がない場合でも、妊娠の心当たりがあるときは妊娠検査薬での検査や病院の受診をおすすめします。

1.生理がこない

生理がこないことは、妊娠の代表的な症状です。

普段から生理周期が安定している人の場合、生理予定日から1週間以上遅れている場合は妊娠の可能性が考えられます。

生理不順の場合や産後に生理が止まっている場合は、生理が遅れていても妊娠に気が付かないこともあります。

2.少量の生理のような出血が起こる

生理予定日後に少量の出血があった場合、着床出血の可能性があります。

着床出血は受精卵が子宮内膜に着床するときに子宮内膜が傷ついて起こる出血のことです。

着床出血はすべての人に起こるわけではなく、色も鮮血、茶色、薄い色と人によってさまざまです。

3.おりものの量や色が変化する

おりものも妊娠により変化がみられます。

妊娠初期はホルモン分泌の影響で、おりものの量が増えることが多く、透明から乳白色でサラサラと水っぽくなるのが特徴です。

強いにおいがあるときや水分が少なくポロポロとした状態のときは妊娠以外の病気の可能性があるため、病院を受診しましょう。

4.基礎体温が高くなる

妊娠すると、妊娠を維持するためのホルモンの影響でいつもより体温が高い状態が続きます。

高温期が2週間以上続く場合は妊娠症状のひとつと考えてよいでしょう。

微熱が続き、風邪をひいたときのように身体が熱くだるさを感じることもあります。

5.腹痛や下腹部痛がある

妊娠すると子宮は収縮しながら徐々に大きくなっていくため、下腹部痛やお腹の張りを感じることがあります。

下腹部のギュッとした痛みは生理痛とも似ているため、生理前の症状と妊娠超初期症状を混同することもあるでしょう。

6.腰痛がする

受精卵が着床すると、リラキシンというホルモンが分泌されるようになります。

リラキシンは出産に向けて赤ちゃんが産道を通れるように骨盤周辺の関節やじん帯をゆるめる作用があります。

そのため、腰が重く鈍い痛みを感じやすくなりますよ。

7.頭痛がする

妊娠によるホルモンバランスの乱れから頭痛を感じることもあります。

生活に支障がない程度の頭痛から薬を必要とするほどの痛みまで、痛みには個人差があります。

妊娠時は薬の飲み方にも注意が必要なため、我慢できないほどの痛みのときは一度、病院を受診しましょう。

8.胸の張りやチクチクとした痛み

授乳に向けて女性ホルモンの分泌が増え、乳腺や乳管が発達します。

生理前のような胸の張りを感じたり乳頭にチクチクとした違和感を感じる場合も。

身体がホルモンの変化に慣れてくると少しずつ症状が収まると言われています。

9.便秘になる、胃のもたれがある、お腹の張りを感じる

便秘も妊娠初期によくみられる症状です。

妊娠するとプロゲステロンというホルモンが多く分泌され、それにより胃腸の働きが低下して胃がもたれたり、便秘を引き起こしたりします。

便秘だけでなく、ガスもたまりやすい状態になるのでお腹の張りも感じることが多くなります。

10.頻尿になる

女性ホルモンの影響で膀胱周辺の筋肉もゆるため、頻尿の症状が出ることがあります。

また、妊娠により体内の水分量が増えることで尿の量も多くなることも原因のひとつです。

妊娠初期の頻尿はだんだんと治まることが多いですが、後期にかけて子宮が大きくなると膀胱が圧迫され、再び頻尿になるケースもあります。

11.体のだるさや強い眠気を感じる

妊娠するとプロゲステロンという女性ホルモンが増加するので、眠気や身体のだるさを感じやすくなります。

睡眠不足でもないのにやたら眠い、日中に眠くて仕方がない、頭がぼーっとするなどの症状があるときは、妊娠の可能性を考えてみましょう。

12.情緒不安定になる

ホルモンバランスの急激な変化やプロゲステロンの影響で、情緒不安定な状態になることもあります。

イライラする、不安感を感じる、涙もろくなるなど気持ちが不安定になり、コントロールが難しくなります。

一見PMS(月経前症候群)と自覚症状が類似しますが、PMSであれば生理が来れば落ち着きますが、妊娠している場合は不安定な状態が続きます。

13.唾液や鼻水の量が増える

妊娠することでホルモンバランスは変化し、自律神経が乱れやすくなります。

自律神経の乱れによって唾液や鼻水が増える症状が出る場合も。

風邪との違いがわかりにくいため、妊娠の心当たりがある場合はかぜ薬を飲む前に妊娠検査をしましょう。

14.喉が痛む、イガイガする

妊娠すると身体の血液量が増加します。増えた血液が喉の付近でうっ血してしまうと、喉の違和感につながることがあります。

また、もともと喉が弱い人の場合は、喉の粘膜が敏感になることで違和感を感じやすくなります。

15.めまいや立ちくらみが起こる

妊娠によるホルモンバランスの変化だけでなく、自律神経が乱れたり体内の血液量が増えることによってめまいや立ちくらみに悩まされることがあります。

ひどいめまいや頭痛などを伴う場合は医師の診察を受けるようにしてくださいね。

16.食欲が旺盛になったり減退したりする

妊娠超初期は、ホルモンの変化によって食欲がなくなったり食欲が増したりします。

食欲が旺盛になるパターンでは、食べ物の好みが変わって特定のものを食べたくて仕方がなくなることもあります。

食欲が減退するパターンでは、プロゲステロンの影響で胃腸の働きが低下して消化不良を起こしやすくなったり、特定の食べ物が食べられなくなったりします。

17.肌荒れする

生理前と同様に、ホルモンバランスの変化から肌荒れやニキビができやすくなったという人もいます。

妊娠中は肌が敏感になるので、今まで使っていた化粧品が合わなくなることもありますよ。

妊娠初期に限らず、妊娠中はシミやそばかすができやすかったり、乳首が黒ずむなど肌の変化がみられることが多くなります。

18.胃のむかつきや吐き気がある

妊娠によるプロゲステロンの増加やhCGホルモンの作用で胃腸の働きが低下します。

そのため、胃のむかつきや吐き気を感じやすくなります。

妊娠5週頃からつわりの症状を感じる人が多いとされていますが、妊娠超初期からつわりのような吐き気を感じる場合もありますよ。

19.足の付け根が痛む

妊娠初期には、子宮を支える「円靭帯(えんじんたい)が引っ張られて、足の付け根に痛みが起きることがあります。

この痛みは「牽引痛」や「円靭帯症候群」と呼ばれています。

足の付け根の痛みは、変形性股関節症やリンパ節炎、鼠径ヘルニアの可能性もあります。痛みが強い場合や長く痛む場合は病院を受診しましょう。

20.においに敏感になる

気にならなかったにおいが気になったり、においに敏感になるのも妊娠初期によくみられる症状のひとつ。

きついにおいで気分が悪くなったり、吐き気をもよおすこともあります。

妊娠超初期からつわりの症状が出ることはめずらしいことではありません。

妊娠超初期症状は人それぞれ

妊娠超初期だけでなく、妊娠期の諸症状や体調の変化は人それぞれ。

妊娠中、多くの人が悩まされるつわりも、まったくなかったという人もいれば、逆に出産直前までつわりに悩まされる妊婦さんもいます。

妊娠超初期症状の重さや感じ方についても、ここまで挙げたすべての症状に個人差があります。

妊娠超初期症状がない人もいる

妊娠期にはさまざまな症状がみられますが、その症状には個人差があります。

妊娠超初期はにおいに敏感になったり、胃の不調、眠気やだるさを感じる人が多いと言われていますが、症状がまったくなく、妊娠検査薬を使うまで妊娠に気がつかない人もいます。

妊娠が疑われる症状をいくつか挙げましたが、病院で検査をしなければ正確な妊娠の判断はできません。

妊活中のママは症状がないからと落ち込まず、時期が来たら検査をしてみてくださいね。

思い込みによる妊娠超初期症状もある

思い込みによる想像妊娠でも妊娠初期のような症状が出ることがあります。

想像妊娠とは、実際には妊娠していないのに、妊娠したかもという思い込みで身体が妊娠時のような状態になることです。生理が遅れるだけでなく、少量の出血があったり、吐き気を感じやすくなったりと症状は妊娠超初期症状と似ています。想像妊娠の原因はホルモンによるものです。

ホルモンは脳からの指示を受けて分泌されますが、妊娠を強く希望している場合や、逆に妊娠を心配している場合に脳がホルモンを分泌するように誤った指示を出してしまいます。

それにより身体が妊娠したときのような状態になってしまうのが想像妊娠です。

妊娠超初期症状と生理前症状との違い

眠気やだるさ、吐き気など妊娠超初期症状は生理前の症状ととても似ています。

妊娠しているのか、生理前なのか症状だけで見分けるのはなかなか難しいと言えます。

妊娠と生理前症状を見分けるには基礎体温から判断してみてもよいでしょう。

妊娠していない場合は生理予定日を過ぎると低温期になりますが、生理予定日を過ぎても高温期が続いたままの状態の場合は妊娠している可能性が高いです。

また、妊娠検査薬を使えば、高い精度で妊娠の有無を確認できます。

妊娠検査薬は尿中のhCGホルモンで妊娠を判定しますが、hCGホルモンは妊娠している場合にのみ分泌されます。

諸症状や基礎体温で判断が難しいときは妊娠検査薬を使いましょう。

妊娠したかも?と思ったら

生理が遅れている、眠気が続くなど妊娠初期の症状はさまざまあります。

ただし、当てはまる妊娠初期症状が多いからと言って確実に妊娠しているとは言いきれません。

妊娠したかも?と感じたときは妊娠初期症状はあくまで目安と考え、妊娠検査薬を使い、産婦人科を受診することをおすすめします。

ここでは妊娠検査薬の正しい使い方、産婦人科受診のポイントを解説します。

妊娠検査薬の正しい使い方

生理の予定日が過ぎていて、妊娠が思い当たる場合、まずは妊娠検査薬を試してみましょう。正確な結果を知るためにも、妊娠検査薬は正しい使い方をすることが大切です。

妊娠検査薬は、尿中のhCGホルモンを測定することで、妊娠の判定をします。

hCGは受精卵の着床によって作られた胎盤の中で作られるホルモンで、妊娠している場合にのみ分泌されます。

想像妊娠など妊娠が成立していない場合はhCGは分泌されないため、妊娠検査薬を使用しても陰性になります。

hCGが尿中に出てくるのは妊娠4週頃からと言われていて、多くの妊娠検査薬が生理予定日の1週間後から使用できるようになります。

早い段階で検査薬を使ってしまうと正しい結果が出ない場合もあるため、使用時期は守るようにしましょう。妊娠検査薬の基本的な使い方は次の通りです。

妊娠検査薬の使い方

  1. 妊娠検査薬に尿をかける

  2. 判定が出るまで平らな場所に置く

  3. 判定結果を確認する

詳しくは使用する検査薬の説明書を読んでみてくださいね。

産婦人科の初診のタイミングとポイント

妊娠検査薬で陽性が出たら、次は産婦人科を受診しましょう。

妊娠検査薬で陽性が出ていても、子宮外妊娠などの異常妊娠していることも。正常に妊娠が成立しているか判断するためには産婦人科の受診が必要です。産婦人科では子宮内に胎嚢(赤ちゃんの袋)があること、赤ちゃんの心拍を確認することで妊娠を確定します。

妊娠5~6週前後で赤ちゃんの心拍を確認できる場合が多いため、生理予定日から2週間ほど経過した時期が受診のタイミングと言えます。妊娠に関する検査は基本的に自費のため、受診のタイミングが早すぎると再受診となり診察料がかさむ場合があります。

受診のタイミングが不安な場合は一度、産婦人科に問い合わせてみてもよいですね。初診では次のようなことを聞かれます。受診前に整理しておくとよいですよ。

産婦人科の受診で聞かれること

  1. 最終生理の開始日

  2. 月経周期

  3. 妊娠経験有無

  4. 流産、死産などの経験

  5. 今までかかった病気やアレルギー、服用中の薬

  6. 不妊治療歴など

まとめ

妊娠超初期は生理前や想像妊娠の状態と似ているため、見分けるのが難しい症状ばかりです。また、症状の出方には個人差があるため、不安になることも少なくありません。

妊娠の判断にはまず生理が遅れていること、基礎体温が高温期のまま続いていることを確認してみてください。

生理予定日1週間後が過ぎたら市販の妊娠検査薬を使ってより正確な判断をするようにしましょう。

妊娠を望む場合もそうではない場合も早く結果をしりたい、と焦ってしまうこともあると思います。

しかし、時期がくれば必ずわかることなので、不安になりすぎないようにしてくださいね。

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