妊娠検査薬が陽性なのに生理がきた場合の原因や妊娠の可能性は?
「妊娠検査薬で陽性反応が出たのに生理がきたけど大丈夫?」
「陽性なのに生理がきて、妊娠しているのかわからない」
一般的には妊娠すると生理の出血は起こらないので、妊娠検査薬で陽性なのに生理がきたときは戸惑いますよね。
本記事では、生理のような出血の原因や、妊娠の可能性、妊娠検査薬が陽性になるパターンなどを具体的に解説していきます。 妊娠による着床出血の場合の具体的な症状についても触れているので、自分がどれに該当するのか参考にしてくださいね。
「妊娠検査薬で陽性反応が出たのに生理がきたけど大丈夫?」
「陽性なのに生理がきて、妊娠しているのかわからない」
一般的には妊娠すると生理の出血は起こらないので、妊娠検査薬で陽性なのに生理がきたときは戸惑いますよね。
本記事では、生理のような出血の原因や、妊娠の可能性、妊娠検査薬が陽性になるパターンなどを具体的に解説していきます。 妊娠による着床出血の場合の具体的な症状についても触れているので、自分がどれに該当するのか参考にしてくださいね。
妊娠したら生理はこない
結論をいうと、本当に妊娠している場合は生理がくることはありません。
陽性反応後に生理のような出血があったのであれば、それは妊娠検査薬の結果が誤っているか、出血が生理以外のものであるかのどちらかです。
たとえば、病気によって妊娠検査薬が陽性に反応してしまった場合や、生理ではなく妊娠時の着床出血だったということもあり得るのです。
ここからは、は「妊娠検査薬の結果が誤りだった場合」と「出血が生理ではなかった場合」に分けてそれぞれ解説していきます。
妊娠検査薬の仕組み
まずは、妊娠検査薬が陽性を示す仕組みについて簡単に解説します。
女性の身体は妊娠するとhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンを分泌します。
妊娠検査薬は一定以上のhCGに反応する仕組みになっていて、尿をかけることで尿中のhCGに反応して妊娠を判定できるようになっています。
一般的に妊娠検査薬が反応するのは、hCGの量が50mIU/ml以上とされており、このhCGの濃度になるのは妊娠4週(生理予定日から1週間後)頃です。
妊娠していないのに陽性になる理由
まずは「妊娠検査薬の結果が誤りだった場合」、つまり妊娠していないので生理がきた場合の出血の主な理由を5つ紹介していきます。
化学流産
妊娠検査薬が陽性なのに妊娠していない理由の1つ目は、「化学流産」です。
化学流産とは、受精卵ができても子宮内に着床しなかった状態をいいます。着床していないため妊娠には繋がらず、次の生理がくることになります。
受精卵が着床する割合は2〜3割と言われているため、珍しい現象ではなく、妊娠検査薬で確認しなければ自覚されないことも多いです。
「流産」という言葉がつきますが、妊娠をしていないので厳密には流産とされていません。
hCG量が少なくても反応する妊娠検査薬を用いた場合に、気づきやすいです。
不妊治療の薬の影響
不妊治療を受けている場合、排卵誘発を目的としてhCG注射を打つことがあり、その影響で妊娠検査薬が陽性になる場合があります。
注射によるhCGは7-10日間くらい体内に残るとされており、これに妊娠検査薬が反応することで、妊娠していないのにもかかわらず誤った検査結果がでることがあります。
特に不妊治療をしている人などは早く結果が知りたくて気持ちが焦ってしまいますが、妊娠検査薬を使用する際は医師の指示に基づいた時期に検査しましょう。
糖尿、タンパク尿、血尿
尿中に糖、タンパク、血液などが混じっている場合、妊娠検査薬が正しく反応せず陽性が出てしまうことがあります。
糖尿は糖尿病を患っている人、タンパク尿は腎臓病を患っている人、血尿は膀胱炎などの疾患がある人に出やすいといわれているため、その場合は注意が必要です。
卵巣がんや子宮頸がん
卵巣がんや子宮頸がんなどの病気によって、妊娠検査薬が陽性に反応することがあります。
これらはhCG産生腫瘍といって、hCGの分泌量が増える病気のため、尿中のhCG濃度が上がり、妊娠検査薬が反応するといわれています。
卵巣がんは40代以降に増加し、肥満、出産経験がない、遺伝的な要因などによりリスクが高まるとされています。子宮頸がんは20代後半から増加し、30-40代にかけて多くなります。
免疫力の低下、喫煙、遺伝的な要因などによりリスクが高まるとされている病気です。
これらが疑われる場合は、すぐに婦人科を受診しましょう。
閉経
閉経の影響によって、妊娠検査薬が陽性に反応する場合もあります。これは、閉経前後にhCG濃度が上昇するためです。
閉経とは生理が完全に止まった状態のことです。日本人の平均閉経年齢は50歳前後ですが、まれに40歳未満などで通常よりも早く卵巣機能が停止し、早期閉経になるケースもあります。
生理ではない出血だった場合の理由
次に妊娠検査薬の陽性反応は正しく妊娠しており、出血が生理によるものではなかった場合について解説します。
実は、出血する理由は生理だけとは限りません。ここでは主に2つの理由を紹介していきます。
異所性妊娠(子宮外妊娠)していた
妊娠検査薬で陽性になり、かつ出血がある場合に考えられるのが「異所性妊娠」です。
一般的には子宮外妊娠とも呼ばれており、異常な場所に受精卵が着床してしまう状態のことをいいます。具体的には、卵管、子宮頚管、卵巣などでの妊娠があります。
異所性妊娠には下腹部痛や性器出血といった症状が見られるため、生理と勘違いしてしまうことが多いです。異所性妊娠は全妊娠における1-2%ほどの割合で起こります。
異所性妊娠の場合も通常の妊娠同様にhCGが高くなるため、妊娠検査薬は陽性になります。 異所性妊娠と認められた場合は、妊娠を継続することはできません。
手術などの治療が必要になるため、少しでも疑いがあるときはすぐに病院で医師の診察を受けましょう。
着床出血だった
生理と間違ってしまう出血のもう一つが「着床出血」です。
着床出血は妊娠したときに起こる出血で、妊娠のサインといえます。
出血は生理予定日とほぼ同じ時期にあたる妊娠4週頃に起こるため、生理と間違えられることが多いです。 量は生理よりも少ないことが多く、ない人も多い妊娠初期症状の1つです。
正常に妊娠している状態なので、妊娠検査薬は陽性になります。
妊娠時にみられる着床出血とは
着床出血とは、受精卵が子宮内膜に着床するときに起こる出血のことです。
受精卵が着床するとき、絨毛という組織が伸びて根を張り定着するため、子宮内膜の血管を傷つけてしまい少量の出血が起こるといわれています。
着床出血に気づく人は全体の25%以下です。妊娠するとすべての人に着床出血が起こるわけではないので、着床出血がないからといって妊娠していないわけではありません。
着床出血と生理の違い
「着床出血」と「生理」は似ているためよく間違えられますが、期間、量、色などに違いがみられます。
出血する期間は、生理が1週間程度であるのに対し、着床出血は1‐3日と短いことが多いです。
出血量も着床出血の方が少なく、生理時にあるような血の塊などは出ません。 色については、生理は赤や暗い赤色が多いのに対し、着床出血は血とおりものが混じったようなピンク色、鮮血色、茶色などと個人差が大きいです。
妊娠検査薬の正しい使い方
妊娠検査薬は、正しく使用しないと正確な結果が出ません。
陽性なのに出血した場合、検査薬で誤った判定が出てしまったのかもしれません。
妊娠検査薬は正しく使えば精度は99%で信ぴょう性が高いものなので、これから紹介する正しい使い方のポイントを確認しておきましょう。
ポイント1.適切な時期に検査する
妊娠検査薬での検査は、生理予定日1週間後(妊娠4週ごろ)からをおすすめします。
妊娠している場合、hCGは生理予定日を過ぎたころから増加するため、早い時期に検査してしまうとhCGが少なく、反応しない可能性があるからです。
早く結果が知りたいものですがが、フライング検査(適正な検査時期よりも早い検査)をした結果、誤った判定が出てしまったという人もいます。
どうしても早く結果が知りたい場合は、通常の妊娠検査薬より早いタイミングで使用できる「早期妊娠検査薬」もありますので、試してみると良いでしょう。
どちらを使用するにしても、市販の妊娠検査薬には使用するタイミングが明記されていますので、必ず目を通しましょう。
ポイント2.適切な量の尿をかける
妊娠検査薬は、直接尿をかけて検査する方法や、紙コップなどに採取した尿で検査する方法があります。
直接かける場合も紙コップを使用する場合も、適切な尿量をしっかり確認しておくことが大切です。 製品によって、2秒、5秒、10秒などかける(つける)時間が異なるため、取扱説明書に記載された通りに行いましょう。
また、採尿後は時間をあけずに検査をし、可能であればhCGの濃度が高い朝1番の尿を使用するのが良いとされています。
ポイント3.判定時間を守る
妊娠検査薬の判定時間はおおよそ1-3分程度です。
製品によっても異なるため、判定までに何分かかるのか事前に確認しておきましょう。
まれに「判定時間を過ぎてから判定窓にうっすら線が出てきた」というケースもあるようですが、これは「蒸発線」の可能性があります。蒸発線とは、妊娠検査薬内の尿の水分が蒸発して濃度が高くなり、尿の成分が残ってしまったことによるものです。hCGに反応して出た線ではない可能性が高いので、正しい結果とは言い難いでしょう。
妊娠検査薬で陰性になる場合の理由
妊娠検査薬は大変精度の高いものですが、100%正確ではありません。 例外的に誤った結果になってしまう場合もあります。 ここでは、妊娠しているにもかかわらず「陰性」になってしまうケースを4つ紹介しています。
妊娠検査薬で正しい結果が出ない場合の理由
多胎妊娠
水分の摂りすぎ
妊娠検査薬の誤った保管方法
妊娠検査薬を水平に置いていなかった
病院に行く目安
一般的に、正しいタイミングで妊娠検査薬を使用して陽性反応があり、妊娠の可能性がある場合は、最後に生理が来てから5〜6週後に病院を受診することをおすすめします。
ただし、陽性反応があったのに生理のような出血があった場合は、病気の可能性や、異所性妊娠(子宮外妊娠)の可能性もあるので、期間を置かず、すぐに婦人科などの医療機関を受診しましょう。
妊娠検査薬が陽性なのに生理がきたら
妊娠検査薬は手軽に使用できるため大変便利なものですが、使用方法によっては結果が100%正確ではないため、参考程度に使用することをおすすめします。
妊娠中や妊活中はあれこれ可能性を考えて不安になってしまいますが、自分だけで解決しようとせず、体の調子がいつもと違うなど心配なことがあれば、迷わず病院を受診し、医師に相談しましょう。
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