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【管理栄養士監修】離乳食の長芋|いつからはじめる?

【管理栄養士監修】離乳食の長芋|いつからはじめる?

長芋は、独特のぬめりが特徴の食材です。山芋よりも水分が多く粘りは少なめで、歯ごたえがあります。今回は離乳食の長芋はいつから与えられるのか、下ごしらえのコツなどをご紹介します。
長芋は、独特のぬめりが特徴の食材です。山芋よりも水分が多く粘りは少なめで、歯ごたえがあります。今回は離乳食の長芋はいつから与えられるのか、下ごしらえのコツなどをご紹介します。

長芋はいつから食べられる?

離乳食中期からOK!加熱してから与えよう

長芋は、離乳中期の生後7〜8ヶ月から与えられます。

食物繊維やカリウム、鉄分などを含む長芋。
すりおろしやすくとろみがあり、消化によいため、離乳食にも上手に取り入れたい食材です。

大人は生でも食べられる長芋ですが、赤ちゃんに与える際は必ず加熱し、少量から始めます。

加熱することで、アレルギーもでにくくなると言われています。

管理栄養士からのワンポイントアドバイス

長芋のアクの成分(シュウ酸カルシウム)の刺激により、付着すると痒みを引き起こす可能性があります。

すりおろす際は、すりおろす前に手を酢水につけておくと、かゆみの予防になるといわれています。

長芋の固さや大きさの目安

子どもの成長に合わせて、食材の大きさや固さを変えます。

長芋の時期別の大きさ・固さの目安

長芋の時期別の大きさ・固さの目安

長芋の時期別の大きさ・固さの目安/表

下ごしらえのコツは?

・長芋を洗い厚めに皮をむく。

・酢水に10分ほどさらしあくを抜く。

管理栄養士からのワンポイントアドバイス

長芋は皮の下にあくがあります。水洗いしたら、厚めに皮をむきましょう。

酢水にさらすと変色も防げ、かゆみも防ぐことができますよ。

食物アレルギーについて

長芋はヤマノイモ科に分類されます。

山芋は食物アレルギーを発症する危険性があります。

そのため、初めて食べる際は少量から始めましょう。

また、万が一食物アレルギーを起こした場合すぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関を受診できる時間に与えるようにしましょう。

アレルギーについての注意点

レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。

また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。

[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生

[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ

「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。

料理を楽しむにあたって

誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント

  • 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
  • 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲み込んでいるか、様子をみましょう。
  • ミニトマト、豆類は、そのままの大きさだとのどに詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
  • 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
  • りんご・梨・柿は喉に詰まりやすい食材です。完了期までは生では与えず、すりおろしたものを加熱して与えましょう。
  • 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。