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おなかの赤ちゃんのエコー(超音波)検査、4Dとは?2D、3Dとはどう違う?

【医師監修】おなかの赤ちゃんのエコー検査、4Dとは?2D、3Dとはどう違う?

立体的な動画でおなかの赤ちゃんの表情や動きを見られる4D(フォーディー)エコー検査。
妊婦健診で必ず行う検査ではなく、行える施設も限られているため知らないママもいるかもしれません。
今回は4Dエコー検査の特徴や2D、3Dとの違い、費用などについてお伝えします。
立体的な動画でおなかの赤ちゃんの表情や動きを見られる4D(フォーディー)エコー検査。
妊婦健診で必ず行う検査ではなく、行える施設も限られているため知らないママもいるかもしれません。
今回は4Dエコー検査の特徴や2D、3Dとの違い、費用などについてお伝えします。

妊娠中に行うエコー(超音波)検査の目的は?

妊娠経過に異常がないかを確認すること

妊婦健診で行われるエコー検査の目的は、妊娠が順調に進行しているか、赤ちゃんの成長に問題がないかをなどを確認することです。

妊娠の時期によって観察する項目が変わります。

妊婦健診時の超音波検査でも、たまたま赤ちゃんの体や形の異常が見つかることがあります。そのような場合には、より詳しい検査が必要になりますが、生まれる前におなかの赤ちゃんのすべての異常を発見できるわけではありません。

しかし出産前に問題点がわかっていれば、十分な準備や対応に役立ちます。

おなかの赤ちゃんについてどこまで知りたいかは相談しておく

エコー検査では、おなかの赤ちゃんの性別や病気など、ときにママやパパが妊娠中はまだ知りたくない情報がわかることがあります。出産前にどこまで知っておきたいかは、主治医に相談しておく必要があります。

出産前にエコー検査でどのようなことがわかるかについては以下の記事も参考にしてください。

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おなかの赤ちゃんについてさまざまなことがわかる超音波検査。一般的な妊婦健診で行われる「通常超音波検査」のほか、より詳しく赤ちゃんについて調べる「胎児超音波検査」があります。それぞれいつ、どんなことを知るために行うのか、超音波検査についてお伝えします。

「4Dエコー」とは?

おなかの赤ちゃんを立体的に動画で見られる

4DのDはディメンション(dimension)の頭文字で、4Dエコーは4次元エコーという意味です。縦、横、高さの3次元(3D)の立体情報に加えて、動きという時間の要素が加わるので、4次元(4D)ということになります。

4Dエコーでは、おなかの赤ちゃんの体が立体的に、動いている様子をリアルタイムで

見ることができます。

ただし4Dエコーでは、見たい場所の前が空いていないと、きれいな画像は得られません。例えば、おなかの赤ちゃんの顔の前に手があれば顔は見えなくなります。胎盤や子宮の壁が非常に近い場合や羊水が少ない場合などでも、うまく見ることができません。

しかし、赤ちゃんの向きがちょうどよく、見た場所の前が空いているなど条件が合えば、あくびや指しゃぶり、表情の変化なども見ることができます。

4Dエコー

2Dエコーとの違い

2Dエコーは平面(縦と横の情報)で見る超音波の画像で、おなかの赤ちゃんの体の断面が映し出されます。

おなかの赤ちゃんの内臓など、体の内部の様子も観察できる方法です。

妊娠経過や赤ちゃんに異常がないかを確認するための情報は、条件の制約が少なく4Dエコーより得やすいのが特徴です。

2Dエコー

普段の妊婦健診では2Dエコー検査

一般的な妊婦健診では2Dエコー検査を行います。

立体像でなく断面像なのでママやパパにとってはわかりづらいかもしれませんが、おなかの赤ちゃんの発育や健康、羊水や胎盤などの異常などをチェックするために重要な検査です。

妊婦健診での2Dエコーや写真について知りたいママやパパは、以下の記事も参考にしてください。

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3Dエコーとの違い

3Dエコーは4Dエコーと同様に、おなかの赤ちゃんを立体的に描き出します。

3Dエコーは静止画(縦、横、高さの情報)で動きがありませんが、これに動き(時間の情報)が加わったのが4Dエコーです。

4Dエコー検査に適した時期は?

4Dエコーでおなかの赤ちゃんの全身を一つの画面で観察するには、妊娠16~23週頃までが目安となります。早すぎると全身は映るものの表情がはっきりと見えません。

妊娠24〜31週頃では体の一部は画面に入りきらなくなりますが、より表情の観察がしやすくなります。

出産近くになると、赤ちゃんと子宮の壁との間が狭くなり表情が見づらくなります。

施設の方針により4Dエコー検査をすすめている時期に多少の違いがあるため、受けてみたいママは予約のときに確認してみましょう。

4Dエコーの値段はどのくらい?

4Dエコー検査の費用は、施設によって設定している値段に差があります。

4,000〜1万円程度のところもあれば、ママのかかりつけの施設で行う場合には無料で提供するケースも。

映像を保存するためのDVDやUSBの費用が別途必要となることもあります。

受けてみたい施設のホームページや窓口で確認するのがよいでしょう。

4Dエコー検査のメリット・デメリット

4Dエコー検査のメリット

・おなかの赤ちゃんの動きや、表情を見られる

・動画を保管しておけるので記念になる

4Dエコー検査のデメリット

・費用がほかのエコーに比べて高くなる

・おなかの赤ちゃんの向きや、見たい場所の前が空いているか等の条件により、見やすさが左右され、必ず顔の表情を見られるわけではない

・健診に必要なおなかの赤ちゃんの情報は4Dエコーだけでは得られない

まとめ

おなかの赤ちゃんのかわいい動きを見られる4Dエコー検査。

ただし、おなかの赤ちゃんの正確な診断には2Dエコーが使用されています。

4Dエコーは、必ず行う検査ではなく、おなかの赤ちゃんの姿や動きを見てママが安心できたり、楽しんだりすることが大きな目的といえます。

すべての施設で4Dエコーを行っているわけではないため、興味のあるパパやママはかかりつけの施設や4Dエコーを行っている施設に確認してみてくださいね。

※参考

・丸茂元三(著)、『赤ちゃんはお腹の中で何をしているのか』、草思社、2010年

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写真提供:ゲッティイメージズ

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