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妊婦が走るのは問題ない?妊娠中の小走りやランニングのリスクと注意点

【医師監修】妊婦が走るのは問題ない?妊娠中の小走りやランニングのリスクと注意点

妊娠中に少し小走りになってしまったり、妊娠に気づかずランニングやジョギングをしてしまったり、赤ちゃんへの影響が心配になる人もいるでしょう。

妊娠中は、適度な運動は悪いことではありませんが、ランニングや走るのは控えましょう。この記事では、妊娠中に走るリスクや注意点についてお伝えします。

妊娠中に少し小走りになってしまったり、妊娠に気づかずランニングやジョギングをしてしまったり、赤ちゃんへの影響が心配になる人もいるでしょう。

妊娠中は、適度な運動は悪いことではありませんが、ランニングや走るのは控えましょう。この記事では、妊娠中に走るリスクや注意点についてお伝えします。

妊婦は走るのは避けて!ランニングも控えよう

妊娠中は急いでいても走るのは控えましょう

妊娠中はおなかが大きくなるにつれ体の重心が変わり、転倒しやすくなるからです。

少し動いただけで息切れしやすくもなるので、妊娠中はできるだけ体に負担をかけないように、ランニングなど息が切れるような運動も避けてくださいね。

妊娠中に走るのは避けたほうがよい理由

妊娠中に走るのが好ましくない理由は、主に3つです。

体の重心が変わって転倒しやすくなるから

妊娠中はおなかが大きくなることで、体の重心が変わってバランスを崩しやすくなり、足元が見えづらくなるため、転倒しやすくなります

走るとつまずいたときの勢いで大きなケガにつながるリスクがあります。

万が一走って転倒した場合、おなかをぶつけたりする可能性もあります。人によっては常位胎盤早期剥離や出血などが起こることもあるので、できるだけゆっくり落ち着いて動くよう心がけてくださいね。

運動や振動の刺激で子宮が収縮しやすくなるから

走ったときの振動で子宮が収縮しやすくなるのも、走らないほうがよい理由のひとつです。子宮収縮が起こると、おなかが張ったり、腹痛・腰痛が出たりします。

人によっては性器出血や流産・早産の引き金になったりするので注意しましょう。

子宮の血流量が減って赤ちゃんが酸素不足になることがあるから

息が上がるほどの速さで走ったりすると、筋肉への血流量が増えます。

それにより、子宮内への血流量が減るため、赤ちゃんが酸素不足に陥ってしまうことがあるので走らないようにしましょう。

酸素が不足している状態が続くと、赤ちゃんの成長に影響が出ることがあります。

妊娠中に走ってしまった!赤ちゃんへの影響は?

妊娠初期にうっかり走ってしまったり、継続的にランニングをしていたりする場合でも、妊娠の経過が順調であれば、それほど心配することはないでしょう。

妊娠初期(0週~15週)に走ったとしても、この時期の流産は染色体異常が原因であることが多いため、走ったことが流産につながる心配はほとんどありません

急いでいるときについ走ってしまった場合は、落ち着いておなかの状態をチェックしてください。

おなかの張りがおさまらなかったり、痛みや出血がでたりしなければ様子を見てかまいません。少しでも「おかしいな?」と感じたら、次の健診を待たずに産婦人科を受診してくださいね。

妊娠中に走ってしまった後にこんな症状が出たら病院へ

妊娠中、走ってしまった後で次のような症状が出たら、速やかに病院を受診しましょう。

病院を受診すべき症状

  • おなかが張る

  • おなかが痛い

  • 性器出血がある

  • 胎動が減った

  • 破水している

妊娠中も体調管理のため適度な運動を行うことが望ましいとされています。

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この記事では、妊婦さんが運動してもよいかどうかを解説します。妊娠中は、運動不足になりやすい上、体重管理が必要ですが食事の調整だけで体重を管理するのは難しいもの。妊娠中に運動する際の注意点やおすすめエクササイズも紹介するので体重管理のヒントが見つかりますよ。
最近はジョギングに励む女性も増えてきており、妊娠中気分が優れない時は「ジョギングしたい」といった気持ちが込み上げてくるかも知れません。

ですが、はやる気持ちをグッとこらえることも大事です。臨機応変に妊娠中でもできるエクササイズを取り入れ、リフレッシュしてみてください。

火事や事件から逃れるための有事であれば走ることも仕方ありませんが、それ以外の時はお腹の赤ちゃんを守る行動を最優先し、ゆっくり移動することを心がけましょう。
荒瀬透先生
荒瀬透先生
産婦人科

妊娠中に走ることに関するよくある質問

ここでは妊娠中に走ることに関するよくある疑問をご紹介します。気になる点を解消しましょう!

ランニングや小走りの振動は胎児に悪影響を及ぼしますか?

  • 赤ちゃんは子宮や羊水で守られているため基本的には影響ありません

    赤ちゃんは子宮の中で羊水に守られており、羊水がクッションの役割を果たすため、外的な衝撃を受けにくくなっています。ランニングや日常の生活における小走り程度の振動・衝撃が、赤ちゃんに悪影響を及ぼすとは考えにくいです。激しくぶつかったり転倒したり、大きな衝撃を受けない限り、基本的には心配ないでしょう。

妊婦はいつから走っちゃダメですか?

  • 妊娠がわかったらできるだけ走らないようにしましょう

    妊娠がわかったら極力走らないようにしましょう。転倒によるケガのほか、息が切れるほどの運動は子宮収縮を起こしたり、赤ちゃんに送られる酸素が不足したりするリスクがあります。日頃からランニングをしていた人でも、妊娠中はウォーキングに切り替えるなどケガに気をつけながら運動してくださいね。

妊娠中の運動はウォーキングがおすすめ!急いでいても走らないように注意しよう

妊娠中は転倒しやすいだけでなく、体に大きな負担がかかっている状態です。

急いでいたとしても、できるだけ走らないよう心がけましょう。

妊娠中に運動するなら、ランニングやジョギングなどの走るエクササイズではなく、ウォーキングやマタニティヨガなどゆったりとできるものがおすすめです。

日常生活では時間に余裕を持った行動を心がけるなどして、走らざるを得ない・つい小走りになってしまう状況を減らすよう心がけてみてくださいね。

  • 妊娠中はできるだけ走らないようにしよう
  • 走ってしまったら体調変化に注意しよう
  • 少しでもおかしいと思ったらすぐに病院へ!
  • 走ってしまう状況を減らすことも大切
  • 毎日の運動はゆったりできるエクササイズで

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