妊婦健診のスケジュールは?妊娠初期から予定日以降まで検査内容とともに解説!
「妊婦健診のスケジュールを前もって知っておきたい!「妊婦健診って何回ぐらい受けなきゃいけないの?」というママもいるでしょう。どのような検査をするかも気になりますよね。妊婦健診は、妊娠期間中に14回あります。検査の内容も、血液検査や尿検査、超音波検査などさまざまです。この記事では妊婦健診のスケジュールと検査内容を解説するので、気持ちにゆとりをもって妊婦健診に臨めるようぜひ参考にしてください。
「妊婦健診のスケジュールを前もって知っておきたい!「妊婦健診って何回ぐらい受けなきゃいけないの?」というママもいるでしょう。どのような検査をするかも気になりますよね。妊婦健診は、妊娠期間中に14回あります。検査の内容も、血液検査や尿検査、超音波検査などさまざまです。この記事では妊婦健診のスケジュールと検査内容を解説するので、気持ちにゆとりをもって妊婦健診に臨めるようぜひ参考にしてください。
妊婦健診とは
妊婦健診とは、妊娠中のママやおなかの赤ちゃんの状態を定期的にチェックするために行うものです。また、ママが安心して妊娠生活を送れるよう、医師や専門家に妊娠・出産の相談をすることも可能です。
全部で14回受ける必要があり、出産時期が近づくにつれ受診の頻度が高くなります。
妊婦健診のスケジュールと検査内容
*厚生労働省「標準的な妊婦健診の例」、2020年10月13日閲覧 をもとに加工して作成
ここからは、一般的な妊婦健診のスケジュールと検査内容を解説します。
ただし、妊娠の経過や病院によって内容や時期が変わることがあるので、主治医の指示にしたがって受診しましょう。
妊娠5~6週(初診)のスケジュールと検査内容
妊娠5~6週に行われる1回目の妊婦健診では、妊娠しているかどうかを確認するために必要な検査を行います。
検査内容は、尿検査・血液検査・超音波検査・膣分泌物検査・子宮頸がん検診(細胞診)です。血液検査では、血液型や貧血の有無、尿糖・尿蛋白・梅毒や風疹など各種抗体の有無をチェックします。
また、妊娠30週までにHTLV-1抗体の有無と性器クラミジアの検査も1回ずつ行われます。
妊娠7~23週のスケジュールと検査内容
妊娠7~23週の時期は、4週間に1回のペースで妊婦健診があります。
2回目以降の妊婦健診は費用の助成を受けられるので、母子手帳と一緒に交付された補助券を忘れず持っていきましょう。
このときの健診では、医師の問診や診察、助産師からの生活アドバイスに加え、腹囲・子宮底長・血圧・体重の測定や尿検査などを行います。
妊娠24~35週のスケジュールと検査内容
妊娠24~35週の時期は、2週間に1回のペースで妊婦健診があります。医師の問診や診察、生活アドバイス、尿検査や身体測定に加え、血液検査、B群溶血性レンサ球菌検査、超音波検査を1回ずつ受けなければなりません。
妊娠中期になると、むくみ・頻尿・貧血などが起こりやすくなるので、気になることがあれば医師や助産師に積極的に相談しましょう。
妊娠36週~出産のスケジュールと検査内容
妊娠36週~出産の時期は、1週間に1回のペースで妊婦健診があります。医師の問診や診察、助産師による生活アドバイス、身体測定、内診に加えて、血算の血液検査と超音波検査が1回ずつ行われます。
また、赤ちゃんが元気かどうかをチェックする「NST(ノンストレステスト)」も一緒に行われることがほとんどです。
分娩予定日を過ぎた場合の妊婦健診は1週間に2回!
予定日を過ぎても赤ちゃんが生まれない場合、1週間に2回の妊婦健診が必要になります。というのも、予定日を2週間以上超えると「過期妊娠」といって、出産リスクが高くなるためです。しかし、妊娠42週目までは正常な妊娠期間なので、予定日を少し過ぎたからといって気にしすぎなくて大丈夫ですよ。特に、初めて出産を迎えるママは予定日を過ぎることが少なくありません。
妊婦健診で行われる検査
ここからは、妊婦健診で行われる主な検査を解説します。どのような検査を受けるのか事前に確認し、落ち着いて健診に臨めるようにしましょう。
尿検査
尿検査は、尿を採取してその成分を解析する検査です。
尿を調べることで、妊娠しているかどうかのほか、妊娠糖尿病や妊娠性高血圧などの可能性を調べることができます。尿検査は基本的に毎回行われます。
経膣エコー検査
経腟エコー検査は、人には聞こえない周波数の超音波を使っておなかの中を調べる検査です。妊娠初期に行われる検査で、プローブと呼ばれる機械を膣に入れて状態を確認します。
腟に直接入れることで、赤ちゃんにより近い位置で子宮の状態を調べることが可能です。
検査では、赤ちゃんの大きさや臓器・器官の状態、子宮や卵巣の様子などをチェックし、流産・早産の危険性がないかを調べます。
OGTT(血糖負荷試験)
OGTT(経口ブドウ糖負荷試験)とは、妊娠糖尿病が疑われる際に行われる検査です。OGTTでは、血液検査の後に甘い炭酸水を飲んで、1時間後と2時間後に血液検査を行い、血糖値が正常値まで下がるかどうかをチェックします。血糖値が高いままだった場合は、妊娠糖尿病と診断されます。
膣分泌物検査
膣分泌物検査は、B群溶連菌感染症やクラミジア感染症に感染していないかを調べる検査です。
B群溶連菌やクラミジアに感染したまま治療せずにいると膣炎を起こして赤ちゃんに影響がおよぶことがあるため、妊娠初期に検査するのが一般的です。
内診
内診は、子宮口や膣の状態を調べるための検査です。
実際に患部に触って調べる触診と、目で見て異常がないかをチェックする視診があります。初診時は異所性妊娠(子宮外妊娠)・子宮筋腫・感染症などの有無を、妊娠中期・後期は早産・流産のリスクがないかを確認するのが目的です。
内診を行うタイミングは、初診時のほか妊娠20週前後、24週、37週など、医療機関によってさまざまです。人によっては軽い痛みを伴うこともあります。
NST(ノンストレステスト)
NST(ノンストレステスト)とは、名前のとおり赤ちゃんに負担をかけずに行える検査です。
ママのおなかにセンサーをつけて、赤ちゃんの心拍数とママのおなかの張り具合をチェックすることで、おなかの赤ちゃんが元気かどうかがわかります。
NSTを行う頻度は医療機関によって異なり、毎週のところもあれば、隔週のところもあります。
妊婦健診に費用はかかる?
妊娠期間中に14回も受ける妊婦健診ですが、費用はどのくらいかかるものなのでしょうか?ここからは妊婦健診の費用について解説します。
健診費用の一部は自治体から助成される
妊娠が確定してからは、費用の一部が自治体から助成されます。
初回の妊婦健診では妊娠が確定していないので基本的に自己負担ですが、2回目以降は費用の負担を抑えることが可能です。
費用の助成を受けるには、病院の窓口で補助券を提示する必要があります。補助券は母子手帳と一緒にもらえるので、ぜひ活用してください。
ただし、検査によっては補助券が使えないこともあります。補助券が使える検査の例は以下のとおりです。
補助券の対象となる検査
問診
体重測定
血圧測定
尿検査(糖、蛋白定性)
血液検査
血液型
貧血
血糖
不規則抗体
HIV抗体
梅毒
血清反応
B型肝炎
C型肝炎
風疹抗体価
保健指導
クラミジア抗原検査
経腟超音波検査
HTLV-1抗体検査
B群溶連菌検査
NST(ノンストレステスト)
子宮頸がん検診
里帰り出産の場合は後からお金が戻ってくる
母子手帳と一緒にもらった補助券は、基本的に母子手帳を発行した自治体でしか使えません。里帰り出産をする場合は補助券を使えないので、費用は自分で負担する必要があります。
しかし、後日手続きをすれば払ったお金の一部が戻ってくるので、忘れずに手続きをしましょう。里帰り出産時に受診した病院の領収書などは必ず保管しておいてくださいね。
後期スクリーニング検査は全額自費
後期スクリーニング検査の費用は、基本的に全額自己負担なので注意しましょう。
後期スクリーニング検査とは、妊娠後期に赤ちゃんの状態をより詳しく調べる検査です。主に2Dエコーで、赤ちゃんが正常に発育できているかをチェックします。
医療機関によっては、費用の一部を健診費用に含めることで、負担を抑えようとしているところもあります。後期スクリーニング検査を希望する場合の費用については、かかりつけの医療機関に問い合わせてみましょう。
妊婦健診を受けないとどうなる?
妊婦健診は、妊娠期間中を健やかに過ごし、母子ともに出産を迎えるために必要なものです。妊娠前は健康だった人でも、妊娠中に大きな病気にかかることがあります。
妊婦健診を受けずにいると、合併症や赤ちゃんの異常に気づくのが遅れ、安全に出産するのが難しくなってしまいます。
医療機関によっては、妊婦健診を受けていない妊婦の受け入れを拒否するケースもあるので、必ず受けるようにしましょう。
妊婦健診は全14回!1~4週間に1回忘れずに受けよう
妊婦健診は全部で14回あります。頻度は時期によって異なりますが、1~4週間ごとに忘れずに受けるようにしましょう。
妊婦健診では、医師による問診・診察のほか、さまざまな検査も行われます。どのような検査をするかを前もって知っておくと、落ち着いて健診を受けられるでしょう。
また、妊婦健診の費用は一部助成が受けられます。健診を受ける際は、母子手帳と一緒にもらった補助券を忘れずに持っていきましょう。
- 妊婦健診の回数は全14回
- 出産予定日までは1~4週間に1回行われる
- 出産予定日を過ぎたら1週間に2回の受診が必要
- 妊婦健診にかかる費用は一部助成が受けられる
- 母子手帳と一緒に渡された補助券を忘れずに
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