小豆はいつから食べられる?
小豆は離乳中期からOK!水煮缶は添加物を確認して
小豆は、赤飯や和菓子のあんこに使われているのをよく目にする食材です。
市販では乾燥させた豆をそのまま、つぶあんやこしあんに加工されたもの、砂糖を加えて煮たゆで小豆、赤飯用などの水煮、ドライパックなどいろいろな種類があります。
豆をゆでて、裏ごしをして皮を取り除けば、離乳中期の生後7~8ヶ月頃から与えることができます。
皮の部分も一緒に使うのは咀嚼力や消化能力がついてきてから。目安としては離乳後期の後半(生後10ヶ月頃)以降です。
市販の無糖水煮を使うと調理の手間が省けて便利ではありますが、食塩や砂糖が加えられている場合があります。
できる限り食塩や砂糖無添加のものを探して使うようにしましょう。
和菓子などで使われる餡は、砂糖が大量に使われているため、離乳期は使用しません。
一般的な砂糖の入ったゆで小豆は、砂糖の量が多いので、砂糖代わりにごく少量使いましょう。
赤飯の多くは、もち米で作られています。
もち米はかみにくいので、離乳期にはまだ与えません。
ただし、うるち米で作ったものなら、離乳完了期ごろから咀嚼力に合わせて水を加えて煮たり、小豆を刻んだりして与えられます。
管理栄養士からのワンポイントアドバイス
市販のゆで小豆は、調理済みのため皮もやわらかくなっています。
裏ごしすると皮もいっしょに裏ごしされ、皮だけ取り除くのが難しく、皮はやわらかくなっていても、食物繊維が多く消化しにくいため、離乳後期以降に使用しましょう。
どのくらいの量を与えたらよい?
最初は赤ちゃん用スプーンひとさじから始めて、少しずつ量を増やしていきます。
最初に与えるときは、ほかの食材と混ぜずに与えましょう。
炭水化物を多く含みますが、習慣的に主食のおかゆ代わりには使わない食材なため、副菜の一部として使用しましょう。
小豆の固さや量の目安
子どもの成長に合わせて、食材の固さや与える量を変えます。
小豆の時期別の固さ・1回あたりの目安量

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下ごしらえのコツは?
- 1~2回ゆでこぼして渋み成分を取り除いてから、やわらかくなるまで煮る
- 表皮は固いので、咀嚼力がつくまでは裏ごしして皮を取り除いて与える
- ゆでた小豆を保存する場合は、煮汁とともに小分けして冷凍する
生の小豆は、浸水せずに煮ることができます。
浸水する場合も、長時間水につけておくと表皮が切れてしまうので、3~4時間程度にしましょう。
管理栄養士からのワンポイントアドバイス
小豆の皮は赤ちゃんには固く、舌や歯茎ではつぶすことができません。
最初は豆をゆでたら、裏ごしして皮を取り除きましょう。
月齢が進んで消化能力が発達してきたら、徐々にやわらかくした皮をつぶしたり、きざんだりして与えられます。
小豆の品種や貯蔵期間によって渋みが違うので、味見して確認しながらゆでこぼし、アク抜きをするとよいでしょう。
調理方法
時期ごとの調理方法をご紹介します。
初期(生後5〜6ヶ月頃)
この時期の赤ちゃんには、まだ与えません。
中期(生後7〜8ヶ月頃)
やわらかくなるまで加熱して、裏ごしして皮を取り除きます。
水分でのばしたり、おかゆやつぶした野菜やプレーンヨーグルトと混ぜて。
後期(生後9〜11ヶ月頃)
やわらかくなるまで加熱し、裏ごしして皮を取り除きます。
慣れてきたら、皮ごとすりつぶしてもOK。
おかゆや軟飯に混ぜたり、スープに入れたり、かぼちゃやいもに混ぜて茶巾にして。
完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)
やわらかくなるまで加熱してつぶしたり、半分に切ったりして調理します。
軟飯やごはんに混ぜたり、野菜と煮たり、蒸しパンに入れて。
食物アレルギーについて
小豆は、まれに食物アレルギーを発症する危険性があります。そのため、初めて与える際は少量から始めましょう。
また、万が一食物アレルギーを起こした場合でもすぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関を受診できる時間に与えるようにしましょう。
注意事項
食材は、特定のアレルギー体質を持つ場合に、アレルギー反応を引き起こすおそれがあります。
初めての食材を食べる子どもには十分注意が必要です。様子を見ながら少量から与えてください。
[特定原材料]
卵、乳、小麦、えび、かに、そば、落花生
[特定原材料に準ずるもの]
アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、 ごま、カシューナッツ
離乳食を調理する前に、「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」を事前にご確認の上ご利用をお願いいたします。
誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント
- 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
- 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲みこんでいるか、様子をみましょう。
- ミニトマト、豆類はそのままの大きさだと喉に詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
- 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
- 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。
写真提供:ゲッティイメージズ
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