【産婦人科医監修】出産のとき痛みで気絶することがある? | MAMADAYS(ママデイズ)
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出産のとき痛みで気絶することがある?

【産婦人科医監修】出産のとき痛みで気絶することがある?

これから出産予定のママの中には、出産時の痛みについて気になっている人や、インターネットなどの情報で、「痛すぎて気絶した」という体験談をみかけて不安になっている人もいるのではないでしょうか?
この記事では、出産による気絶について解説します。
これから出産予定のママの中には、出産時の痛みについて気になっている人や、インターネットなどの情報で、「痛すぎて気絶した」という体験談をみかけて不安になっている人もいるのではないでしょうか?
この記事では、出産による気絶について解説します。

出産のとき痛みで気絶することがある?

実際に、出産による痛みで気を失う妊婦もいます

出産時の痛みでの気絶は医学的には「神経調節性失神」と呼ばれており、一時的に脳への血流が悪くなることで起こります。

さらに神経調節性失神の中でも、痛みによる刺激やストレスによって気絶することを「迷走神経反射」といい、体が生命を維持するための防衛反応が生理的に起こり気絶を起こします。

そのため、陣痛の痛みだけでなく出産への強い不安や恐怖を抱いたりすることで、体が強いストレスを感じて自律神経のバランスが崩れ、それが引き金になって気絶を起こすこともあります。

出産のとき妊婦全員が気絶するわけではない

同じ痛みでも強く感じる人と弱く感じる人がいるように、痛みを感じるレベルやストレスの感じ方などには個人差があるため、すべての妊娠中のママが出産時に気絶するわけではありません。

また神経調節性失神の一つで「状況失神」という、排泄によるいきみや咳など特定の状況で気絶する人もいます。

もともと妊娠前から日常生活の中で状況失神が起こりやすい人は、お産で気絶してしまわないか不安に思っているかもしれません。

実際には、痛みの刺激や出産に対するストレスなどとは感知する部位が異なるので、陣痛の痛みで必ずしも気絶するわけではありません。しかし状況失神の起こりやすい人に関しては、出産のいきみは排泄と同じような状況になるため、気絶する可能性は高くなるといえます。

出産時の陣痛に関して知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみてください。

https://mamadays.tv/tags/45

陣痛とは、出産直前に起こる子宮の収縮。陣痛によってお腹の中の赤ちゃんは外に押し出されます。「そうは言っても、実際はどんな感じなの?」と気になる人のために、3児のママであり、多くの妊婦と接してきた助産師のちぇ はよんさんに、3度の陣痛の体験談を聞きました。

出産のときに気絶した場合

気絶するとお産方法が変更になる場合がある

神経調節性失神は一時的で、個人差がありますが数秒から数分すると意識が戻ることがほとんどで、出産時に気絶が起こったとしてもお産の継続が可能です。

気絶が影響していきむのが難しいなど、状況によっては赤ちゃんを早く出すために鉗子(かんし)分娩や吸引分娩でお産を助けたり、帝王切開になる可能性もあります。

出産時の気絶に関しては、医療機関が対応してくれるので、あまり心配しすぎないようにしましょう。

そのほかに、出産が長引いて十分な休息や睡眠が取れない場合、気絶したかのように寝落ちしてしまうこともあります。

出産前後で痛みがなくても気絶することも

妊娠中のママはホルモンバランスの影響で、妊娠前よりも気絶する可能性が高くなります。

妊娠中に気絶して倒れてしまうと、頭やおなかをぶつけることで母子の健康状態に影響があることもあります。気絶が起こる前は冷や汗や胸のむかつきなどの症状が現れます。症状がある場合、座ったり横になるなど事前に注意しておきましょう。

また、気絶だけでなく貧血やつわりなどで、体のバランスが崩れて転んでしまうこともあるので妊娠中は注意が必要です。もし転んで、頭や体を強く打ち付けた場合は、すぐに病院を受診してください。

気絶する原因には、血栓症など重大な病気が隠れていることもあるため、気絶の経験がある場合は早めに医師に相談するようにしましょう。

気絶などで転倒した場合については、こちらの記事を参考にしてみてください。

妊娠中転んでしまった……転倒してしまうと赤ちゃんにどのような影響があるのでしょうか?
赤ちゃんは羊水などによってお腹の中で守られていますが、出血や痛み、胎動の変化があると注意が必要です。
転んでしまった時について産婦人科医の吉村先生に伺いました。

痛みや気絶してしまうことが不安な人へ

不安な人には無痛分娩という選択肢もあります

出産時の痛みや気絶してしまうことが不安な人は、無痛分娩を検討するのもよいでしょう。

無痛分娩をしても痛みがゼロになる確証はありませんが、陣痛の痛みが和らぐことで、出産の労力を軽くできるため、産後の回復が早かったという声も多く聞かれます。

無痛分娩による合併症のリスクがあったり、すべての医療機関で受けられるわけではありませんが、選択肢の一つとして考えていてもよいかもしれません。

「少しでも痛みを減らしたい!」、「痛くないようにお産したい」と考えている場合はこちらの記事を参考にしてみてください。

最近では導入している産院も増えてきた無痛分娩ですが、痛みの強さなどやメリット・デメリットなど、気になることもありますよね。今回は、そんな無痛分娩の疑問についてお答えします。自分自身に合った分娩方法や産院選びの参考にしてくださいね。

無痛分娩を選択するときは、他人の価値観を気にしないで

お産について考えるときに、「お産の痛みを感じることで母性が強くなる」や「痛みを感じて初めて母になれる」といった考え方に触れることもあるかもしれません。

お産は母子の共同作業です。ほかの人の価値観にとらわれず、お産の状況を考え、自分と赤ちゃんにとって最適なお産の方法を選択していきましょう。

出産の気絶を心配しすぎないで

出産前は痛みのことや気絶してしまうことなど、あれこれと考えてしまうかもしれません。考えすぎてストレスを感じてしまうと、おなかの赤ちゃんのためにもよくありません。

不安がある場合は周りに相談しよう

強く不安を感じる場合は、家族に打ち明けたり、助産師や医師に相談したりしましょう。

ベストなお産はママや赤ちゃんの状況によっても異なりますが、リラックスした気持ちでお産に臨むことが大切です。

参考:厚生労働省、「無痛分娩の実態把握及び安全管理体制の構築について 」、2021年3月17日閲覧

写真提供:ゲッティイメージズ

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