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ストローマグはいつからいつまで?練習方法や注意点の紹介も【小児歯科専門医監修】

ストローマグはいつからいつまで?練習方法や注意点の紹介も【小児歯科専門医監修】

赤ちゃんが飲みものを飲むときに気になるのが飲みこぼし。ストローマグは飲みこぼしの心配が少なくなるため便利な育児アイテムです。ストローマグはいつから使えるのか気になっているママ・パパに向けてこの記事ではストローマグを使うポイントや注意点について解説します。
赤ちゃんが飲みものを飲むときに気になるのが飲みこぼし。ストローマグは飲みこぼしの心配が少なくなるため便利な育児アイテムです。ストローマグはいつから使えるのか気になっているママ・パパに向けてこの記事ではストローマグを使うポイントや注意点について解説します。

ストローマグは必要?

家や外出先で赤ちゃんが飲みものを飲むときに便利なストロー付き飲料。

飲みこぼしなどのことも考えるとストローが使えると助かるので、赤ちゃんがストロー飲みができるように、ストローマグを使わせたい人もいるかもしれません。

実際に使っている家庭も多いストローマグですが、口腔機能の発達面からみると、必ずしも必要なグッズではありません。

子どもにとってコップを使って飲むことは、手指を使いつつコップを傾けて出る量を調節して飲んだりととても難しいものなのです。そのため、吸うだけのストロー飲みよりも、コップ飲みの練習を優先しましょう。

とはいえ、ストローが使えると、家や外出先でも便利なため、コップ飲みと並行してストローマグを使えるように練習するといいでしょう。

コップ飲みとストロー飲みは飲み方が異なる

コップで液体を飲むには、上唇と下唇をしっかり閉じて、舌を口の中の正しい位置(口の下のほう)に置く必要があります。

ストローマグ(ストロー)はあくまで口全体でくわえて吸ったりする程度で、口を閉じなくても歯で噛んでいれば吸い上げたりすることができます。

ストロー飲みとコップ飲みとでは異なる飲み方なので、正しい舌の位置を身につけるためにも、コップ飲みを優先しつつ両方使えるように練習するといいですね。

ストロー飲みの練習をするときは、ストローマグを使うといいかもしれません。

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ストローマグはいつからいつまで使える?

初めて赤ちゃんにストローマグを使うときは、いつから始められるのか、いつまで使っていいのか、わからないことが多いものです。

ここでは、ストローマグを使うときのポイントや注意点についてみていきます。

いつから|生後6ヶ月からを目安に

ストローマグを使い始める時期は、明確な決まりがあるわけではありません。

実際の商品をみてみると、ストローマグの対象年齢はメーカーによっても異なります。

ストローマグを使い始めるのは、離乳食開始後の生後6ヶ月過ぎが目安になります。

個人差がありますが、この頃の赤ちゃんは口の機能が発達して、水分の吸い上げができるようになる頃です。

赤ちゃんの中には、ストローマグよりもまえに、飲み口が広いスパウトマグを使っている子もいるでしょう。スパウトマグが上手に飲めるようになったらステップアップして、ストローマグを使ってみるのもよいでしょう。

最初からスプーンやコップを使っている赤ちゃんであれば、ストローを吸う練習としてストローマグを取り入れてみるのもよいでしょう。

赤ちゃんの成長や発達には個人差があるので、無理せずに少しずつ練習に取り組んでみてください。

いつまで|飲む量が増えるまで

赤ちゃんのときに使用していたストローマグを何年も使う家庭もあるとは思いますが、赤ちゃん用のストローマグは容器が小さめなので、赤ちゃんが成長すると必要な水分補給量が不足する可能性があります。

赤ちゃんが成長すると、その分赤ちゃんが必要な水分量も増えてくるため、飲む量が増えたらストローマグからコップに切り替えましょう。

一般的に、ストローやストローマグではコップのようにゴクゴク飲めないため、水分補給量が少なくなる傾向があります。

ストローマグを使うときは、こまめに補給し必要な水分量が取れているかどうか確認しましょう。

ストロー飲みが苦手な場合 練習は必要?

赤ちゃんがなかなかストロー飲みできずに、あせってしまうママ・パパもいるかもしれません。

口腔機能の発達や、習得の難易度の面では、まずはコップ飲みの練習を優先するとよいでしょう。

ストロー飲みは早い子では生後6ヶ月ほどでできるようになる子もいます。生後9~11ヶ月まではストローマグが使えなくても無理に使わせずに様子をみましょう。

ストローマグを早い段階から使うと、赤ちゃんが舌を巻きこんで乳首を吸うような動作をみせることがありますが、これは吸啜反射(きゅうてつはんしゃという赤ちゃんの原始的な行為です。

ストローマグを使用して吸啜反射がみられる場合はストローマグの使用をやめて、スプーンやコップから水分をすすり飲む練習をするようにしてください。

ストローマグに限らず、ストローは日々の生活で使う場面も増えてきます。3歳頃までにストローが使えるとよいでしょう。

3〜6歳でストローが使えない場合や舌を巻き込んでストローを使っている場合はストローを短く咥えさせてくちびるだけでストローをくわえて吸う練習を行いましょう。

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ストロー飲みに慣れるには

ストローマグを使うには、まずは赤ちゃんがストロー飲みに慣れなければなりません。

赤ちゃんがストロー飲みができるようになるには、ストローの吸い方を学ぶ必要があります。最初は飲みものをブクブクさせるなど、ストローを使って遊ばせる程度でかまいません。

乳首や哺乳瓶から上手に飲める赤ちゃんであれば、まずはスパウトマグの使い方を練習してみるとよいでしょう。

スパウトマグは飲み口が短くて広いので唇の力が弱い低月齢の赤ちゃんでも始めやすい特徴があり、使用する中で吸い上げの練習にもなります。

スパウトマグに慣れてきたら、ストローマグの練習を始めましょう。ママ・パパが一緒にお手本でストローを使って見せるのもおすすめです。紙パック飲料のストローを赤ちゃんにくわえさせて、中身をやさしくゆっくりとプッシュしてあげるのもよいでしょう。

赤ちゃんが「吸えば中身が出る」と分かればOK。ストローマグの種類の中にはプッシュすると中身が出てくるものもあるため赤ちゃんにあったものを選びましょう。

続きはこちらの記事を参考にしてください。

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赤ちゃんにとって はじめての形状の飲み口

最初からすべての子がスムーズにストロー飲みができるようになるわけではありません。

哺乳瓶やスパウトマグに慣れていたとしても、ストローマグについているストローの形状は赤ちゃんにとって初めて触れる形状の飲み口です。

ストロー飲みができるようになるまで、時間がかかることもあれば、ふとしたきっかけでストロー飲みができるようになることもあります。コップ飲みのほうが上手な子もいれば、ストロー飲みのほうが上手な子もいるので、あせらず取り組むことが大切です。

ストロー飲みの練習で必要なアイテム

本格的にストロー飲みの練習をするのなら、まずは必要な物をそろえましょう。

ここでは赤ちゃんのストロー飲みに必要なグッズについてみていきます。

ストロー

赤ちゃんに与えるストローはシリコンなど柔らかめの素材がベストです。

赤ちゃんは手に取ったり、なめたりする行為をすることで物を確認するため、まずは赤ちゃんにストローを自由に触らせて、慣れさせましょう。

赤ちゃんが1人でストローを触って遊んでいると、万が一ストローを口の奥に入れたり、ストローをくわえたまま倒れたりすることもあり大変危険です。赤ちゃんがストローを触っているときは、ママやパパがしっかり見守りをするようにしてください。

飲みもの

コップなどの容器に飲みものを入れて、ストロー飲みの練習をします。

飲みものはミルクや麦茶など、赤ちゃんが慣れている飲みものを選びましょう。ストロー飲みの練習を嫌がる子は、薄めた果汁など好きな飲みもので試すのもよいかもしれません。

飲みものの温度は季節に合わせて適温を選びます。暑い夏なら常温よりすこし冷えた飲みものがよいでしょう。寒い冬の季節は人肌に温めたほうが練習しやすくなります。

ママ・パパ用のストローとコップ

赤ちゃんにストロー飲みを教えるには、ママとパパも自分用のストローとコップを用意しましょう。

小さい赤ちゃんは言葉を十分に理解できないので、お手本を見せるのが一番です。吸い方を実際に見せることで、赤ちゃんがストロー飲みを学びやすくなります。

お手本を見せるときは、赤ちゃんが分かりやすいように、言葉をかけながらゆっくりオーバーリアクションで行いましょう。赤ちゃんが楽しんで練習できることが大切です。

ストローマグ(スパウトマグ)

ストロー飲みを練習するのなら、ストローマグを使うのもおすすめです。

ストローがコップと一体となってるので、コップにストローを差すよりも、安定しやすく、赤ちゃんも安心して使えます。

赤ちゃんが誤ってコップを倒したときも、中身がこぼれにくいのも特徴です。

赤ちゃんのストロー飲みがなかなか進まない場合は、ストローマグのまえにスパウトマグを用意してみましょう。

スパウトマグはストローマグよりも乳首や哺乳瓶の飲み口に近い形状なので、赤ちゃんにとって使いやすいかもしれません。

紙パック飲料

ストローマグのストローを吸うことが分からない赤ちゃんは、紙パック飲料を用意するのがおすすめです。

低月齢の赤ちゃんは、ストロー飲みの練習中に、容器をしっかり持てないことがあります。

赤ちゃん用の紙パック飲料なら、容量が少なめなのでサイズが小さく、手の小さい赤ちゃんも持ちやすいというメリットがあります。さらに紙パック飲料はパックを押すと中身が出てくるので、赤ちゃんがストロー飲みをするよいきっかけになります。

強く紙パックを押すと勢いよく中身が出てしまい、飲むときにむせてしまう可能性があるため、ママ・パパが必ずサポートしましょう。

ガーゼやタオルなど

ストロー飲みの練習をするときは、ガーゼやタオルなどをあらかじめ用意しましょう。

赤ちゃんのストロー飲みの練習中は、テーブルに飲みものがこぼれたりすることがあります。また、ストローやストローマグに慣れていない赤ちゃんが、飲みものを吐き出したりしてしまうことがあるかもしれません。

飲みものをこぼしたときに慌てないように、口拭き用とテーブル用の2種類を用意するとよいでしょう。練習中にいつでもサッと拭くことができます。

ストロー飲みの練習をするときの注意点

赤ちゃんがストローやストローマグを使っていることで、思わぬ事故やケガにつながることがあります。

ここでは赤ちゃんがストローを飲む練習をするときの注意点についてみていきます。

ママ・パパが必ず近くにいて目を離さない

赤ちゃんがストロー飲みを練習するときは、ママ・パパが見守るようにしましょう。

ストロー飲みの練習中に赤ちゃんを1人にすると、思わぬ事故やケガにつながる恐れがあります。

ストロー類でみられるケガや事故には、立ち飲みをしながら転んでストローやストローマグで口の中をケガをした例や、ふたと容器に口をはさんでしまった例などがあります。

転んだときの衝撃や角度によっては、喉を突いてしまったり固いストローが貫通したりして、脳にダメージを与えてしまう恐れもあるかもしれません。固い素材のものは使わないようにしましょう。

ストローマグを使うときは、赤ちゃんが座っている状態で使いましょう。

商品を購入するときは、固すぎない素材を選びます。ただし、シリコン製などやわらかい素材は、赤ちゃんの歯が生えてきたとき、嚙みちぎってしまうこともあります。

赤ちゃん用のストローマグでも、使用中は必ずママ・パパが見守り、破損などがないか使用前にはチェックをしてください。

うまくできなくても怒らない

赤ちゃんによってはストロー飲みがスムーズにできない子もいるかもしれません。子育てでついついしがちなのが、自分の子どもと周りの子どもを比べてしまうことです。

「友だちの子どもはできているのに自分の子ができない」とママ・パパが焦ると、赤ちゃんにも気持ちが伝わってしまうかもしれません。

またママ・パパが焦るあまり、声を上げて怒らないことも大切です。赤ちゃんがびっくりしたり、緊張したりすれば、できるものもできなくなってしまいます。

ストロー飲みは赤ちゃんにとって初めての経験です。それぞれの子どもには、得意不得意があるので、赤ちゃんと楽しみながらゆったりした気持ちで練習に取り組みましょう。

口に入れるものは清潔を保つ

赤ちゃんは免疫が十分でないため、ばい菌やウイルスへの抵抗力が弱い傾向があります。

ストローマグは口に入れるものなので、哺乳瓶と同じように清潔に保つようにしましょう。

ストローマグの消毒方法は、電子レンジを使った煮沸消毒もありますが、薬液を使った消毒をするのなら、酸素系の消毒剤があります。消毒液特有のにおいが気になりません。

ストローマグは、形状が複雑なふたの裏側や、ストローの内部に汚れやカビがたまりやすい特徴があります。酸素系消毒剤を使えば、汚れが浮いて取りのぞきやすくなります。ミニブラシやストロー用ブラシを使って、きれいにしましょう。

うまくストロー飲みができなくても焦らないで

赤ちゃんがストローマグを使えると、外出先での水分補給方法にバリエーションが広がり便利です。

口腔機能の発達の面からみると、ストローやストローマグは必ずしも赤ちゃんが優先して使わなければならないグッズではありません。

とはいえ外出先の水分補給時に「便利」「こぼれにくい」「持ち運びやすい」などのメリットもあることから、使えるととても便利なアイテムです。

赤ちゃんがストロー飲みの練習の一環として、ストローマグを使ってみるのもよいでしょう。

子ども向けのストローマグでも、ケガや事故の原因となることがあるので、使用するときはママ・パパが見守るようにしましょう。

  • 口腔機能の発達面からいえば、ストローマグは必ず使う必要はない
  • 赤ちゃんが小さいうちは、コップ飲みの練習を優先する
  • ストローマグによるケガや事故もあるので、使用するときは必ず見守りをする
  • ストロー飲みができる月齢には個人差があるので、焦らないことが大切

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