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【管理栄養士監修】離乳食の砂糖|いつから始める?

【管理栄養士監修】離乳食の砂糖|いつから始める?

さまざまな種類がある砂糖。なかでも一般的なものが上白糖(白砂糖)です。
上白糖はさとうきびや甜菜を主原料として精製された砂糖液から作られており、しっとりと甘みの強いのが特徴です。
今回は、赤ちゃんに離乳食を与えられる時期や、与える際の注意点などをご紹介します。
さまざまな種類がある砂糖。なかでも一般的なものが上白糖(白砂糖)です。
上白糖はさとうきびや甜菜を主原料として精製された砂糖液から作られており、しっとりと甘みの強いのが特徴です。
今回は、赤ちゃんに離乳食を与えられる時期や、与える際の注意点などをご紹介します。

砂糖の種類と選び方のポイント

砂糖にはたくさんの種類があり、成り立ちや用途も様々です。
一般に料理で使われているものが、上白糖、三温糖、きび砂糖などです。

きび砂糖は、さとうきびを原料とした砂糖。上白糖に比べて、ミネラルを多く含みます。

また、三温糖は、上白糖などを作る過程で残った液体からできる砂糖。
見た目はきび砂糖に似ていますが、上白糖の仲間です。

そして、黒糖(黒砂糖)は、さとうきびのしぼり汁を煮詰めてつくる砂糖のことで、
精製されていないためミネラルが豊富ですが、ボツリヌス菌が混入している可能性があります。
しかし、関連性についての報告がないので、現時点で因果関係は分かっていません。

いずれにしても、黒糖(黒砂糖)は1歳になるまであえて与える必要はないので、注意するようにしましょう。

砂糖はいつから与えられる?

ほんの少量を離乳中期から。ただし使用は最小限に!

赤ちゃんの味覚は敏感なため、少量でも甘味を感じとることができます。
また、砂糖は虫歯の原因にもなるため、基本的には多用しないのが望ましい調味料です。

離乳初期の生後5〜6ヶ月頃までは、消化しにくいため与えません。
それ以降は使えますが、使用は最小限にとどめましょう。

できる限り砂糖は使用せず、食材本来の甘みや旨味を生かした調理をしましょう。
しかしながら、離乳食を食べたがらない赤ちゃんや飽きてしまう赤ちゃんが、味をつけることでよく食べるというケースもあり、そんなときに風味付けは有効です。

どのくらいの量を与えたらよい?

味付けをしないと食べないようなら、離乳中期にあたる7ヶ月頃からごく少量を風味付け程度に。

離乳後期の9ヶ月頃から、味付けをしないと食べなくなった場合は、引き続き控えめに加えつつ、素材の味を生かした薄味で対応しましょう。
使用する際は、必ず極少量の使用量を守りましょう。

管理栄養士からのワンポイントアドバイス

カロリーオフの甘味料は、摂取エネルギーを減らしたい大人向けのものです。
赤ちゃんに与える必要はありません。
りんごやさつまいもなどを砂糖の代わりに使って甘味を出すこともできますよ。

アレルギーについて

砂糖は、まれに食物アレルギーを発症する危険性があります。
そのため、初めて食べる際は少量から始めましょう。
また、万が一食物アレルギーを起こした場合でもすぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関を受診できる時間に与えるようにしましょう。

アレルギーについての注意点

レシピには、特定のアレルギー体質を持つ場合にアレルギー反応を引き起こすおそれのある食品を含む場合がございます。

また、初めて召し上がるお子さまには注意が必要ですので、様子を見ながら少量から食べさせてください。

[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生

[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、もも、やまいも、りんご、ゼラチン、マカダミアナッツ

「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」もご参考ください。

料理を楽しむにあたって

誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント

  • 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
  • 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲み込んでいるか、様子をみましょう。
  • ミニトマト、豆類は、そのままの大きさだとのどに詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
  • 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
  • りんご・梨・柿は喉に詰まりやすい食材です。完了期までは生では与えず、すりおろしたものを加熱して与えましょう。
  • 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。

写真提供:ゲッティイメージズ

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