トモニテ
【管理栄養士監修】離乳食のトマト|いつからはじめる?下ごしらえのコツもチェック

【管理栄養士監修】離乳食のトマト|いつからはじめる?

トマトは栄養価が高く、いろいろな料理にアレンジがきくため離乳食におすすめの食材です。この記事では、「トマトはいつから与えられる?」「トマト缶やトマトペーストは使えるの?」「トマトを使ったアレンジレシピを知りたい!」といった疑問にわかりやすくお答えします。
トマトは栄養価が高く、いろいろな料理にアレンジがきくため離乳食におすすめの食材です。この記事では、「トマトはいつから与えられる?」「トマト缶やトマトペーストは使えるの?」「トマトを使ったアレンジレシピを知りたい!」といった疑問にわかりやすくお答えします。

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離乳食のトマトはいつから食べられる?

ゴックン期・離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)から

トマトはゴックン期・離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)から与えることができます。

トマトに限らず、野菜は離乳食開始から1週間ほど経ち、おかゆに慣れたころから与え始めましょう。

火を通すと酸味が和らぎ旨味が増すため、トマトの酸味が苦手な赤ちゃんでも食べやすくなります。

皮や種は消化の負担になるため離乳期は取りのぞいてあげましょう。

市販のトマトペーストを利用すると、調理時間の短縮になり便利です。ただし、食塩や香辛料の入ったものは避け、無添加のものを選ぶようにしましょう。トマトペーストはトマトを濃縮したものです。そのままだと消化の負担になるため、お湯やスープで薄めてから与えましょう。

管理栄養士からのワンポイントアドバイス

加熱したトマトでも、酸っぱいと感じて赤ちゃんが食べてくれないことがあるかもしれません。

そんなときは、かぼちゃ、たまねぎ、バナナなど甘みのある野菜や果物と組み合わせると食べやすくなりますよ。

トマトの食物アレルギーについて

トマトは、まれに食物アレルギー発症の危険性があります。

28品目のアレルギー特定原材料にはふくまれないものの、口の中のかゆみや、トマトに含まれるヒスタミン等によってかゆみなどが起こることもあるので注意しましょう。

初めて食べる際は少量からはじめ、万が一食物アレルギーを起こした場合すぐに病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関に受診できる時間に与えるようにしましょう。

どのくらいの量を与えたらいい?

離乳食用スプーンのひとさじから徐々に量を増やしていきます。

初めて食べさせる場合は、ほかの食材と混ぜずに与えます。

離乳食の進め方についてはこちらの記事も参考にしてください。

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トマトを離乳食で与える場合の固さや大きさの目安

子どもの成長に合わせて、食材の大きさや固さを変えます。

トマトの時期別の固さや量の目安

トマトの固さや大きさの目安

© every, Inc.

離乳食のトマトの下ごしらえのポイントは?

  • よく洗い、皮を取り除く

  • 湯むきする場合は、ヘタの反対側に十字の切り込みを入れ、熱湯に入れる。短時間加熱したあと冷水に入れると簡単に皮がむける

  • 種の取り方は、カットしたあとスプーンですくうように取り除くとよい

  • 裏ごし器を使って皮と種を取り除いてもよい

トマトの皮の湯むきについてはこちらの動画を参考にしてください。

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トマトの湯むきの方法もご紹介!
フレッシュトマトで作るソースの、たらのムニエル。
たら以外に、鮭やサワラなどの白身魚、鶏肉などとも相性バツグンです。

離乳食のトマトはミニトマトを使ってもいい?

ミニトマトも一般的なトマトもOK

トマトはミニトマトと普通のトマトがありますが、どちらを使用してもよいです。

あまり熟れていない、固いトマトは選ばないようにしましょう。

ゴックン期・離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)の場合、はじめは必ず火を通してやわらかくします。モグモグ期・離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)以降は様子を見ながら生でも与えられます。

ミニトマトなどの球状の食品を乳幼児がまるごと食べると窒息するリスクがあります。

乳幼児に与えるときには、「4等分(4歳以下の子どもには4等分以下)にする」、「調理してやわらかくする」などしてから与えるようにしましょう。

離乳食のトマトは市販のトマト缶やピューレを使用してもいい?

必ず成分を確認して無添加のものを選ぶ

離乳食を作る際は、市販のトマト缶やトマトピューレ、トマトジュースなどを使用することができます。

ただし、使うときは必ず成分を確認しましょう。塩分や香辛料、砂糖などの入った商品もあるため、無添加のものを選ぶと安心です。

トマトソースやリゾットなどを作るときに利用すると、調理時間の短縮になって便利です。

トマト缶はそのまま食べられるものもありますが、離乳期は安心安全のためにも加熱調理し、赤ちゃんの月齢に合わせてお湯やスープで伸ばして与えるとよいでしょう。

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離乳食のトマトの調理方法

ゴックン期・離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)

トマトを離乳食で使いたい場合は、この動画で作り方をチェック!

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冷凍保存も可能です。
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ぜひお試しください。

モグモグ期・離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)

生後7ヶ月以降にトマトを離乳食で使いたい場合は、この動画で作り方をチェック!

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冷凍保存もできるので、まとめて作ってもOKです!
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カミカミ期・離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)

生後9ヶ月以降にトマトを離乳食で使いたい場合は、この動画で作り方をチェック!

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彩りもきれいなので冷凍ストックして、いろいろなメニューに取り入れてみてください。

パクパク期・離乳完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)

皮と種を取り除き、約1cm角にカットします。

離乳食のトマトの保存方法

冷蔵保存

当日中に食べきりましょう。食べる前には電子レンジまたは小鍋などで再加熱してください。

冷凍保存

離乳食で使うトマトは、下処理をしてフリージングしてから1週間以内を目安に食べきりましょう。食べる前に電子レンジまたは小鍋などで再加熱してください。

(保存期間の記載は目安となっております。環境によって保存できる期間に差が出る場合があります。匂い、味、色、食感が少しでもおかしいと感じたら廃棄してください。)

トマトを使った簡単おすすめ離乳食レシピ

トマトを使った、おすすめの離乳食アレンジレシピを紹介します。

モグモグ期・離乳中期(生後7〜8ヶ月頃)からのレシピ

  • カッテージチーズいり トマトリゾット風のおかゆ(生後7〜8ヶ月頃から)

トマトリゾットにチーズを加えることで味がまろやかになり食べやすい仕上がりになります。カッテージチーズにはたんぱく質も豊富に含まれていますよ。

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カミカミ期・離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)からのレシピ

  • レンチンでできる!!ツナとトマトの彩りうどん(生後9〜11ヶ月頃から)

うどんメニューはマンネリ化しがちで、レパートリーを増やしたいと思っていませんか?レンジで調理するので調理時間の短縮にもなり、冷凍ストックもできるレシピなのでぜひお試しください。

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パクパク期・離乳完了期(1歳〜1歳6ヶ月頃)からのレシピ

  • ごはんやうどんにかけてパクパク 牛肉のトマト風味煮(1歳〜1歳6ヶ月頃から)

大人の食材からも取り分けやすい牛肉を使ってトマトの風味煮を作ってみませんか?とろみを付けて、ごはんやうどんに合わせるとパクパク進みますよ。

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とろみを付けて、ごはんやうどんに合わせるとパクパク進みますよ。
ケチャップで味付けをするので調理も簡単です。冷凍保存する際はとろみを付ける前にしてください。
  • しっとりやわらか ささみのトマトソテー(1歳〜1歳6ヶ月頃から)

ささみ、トマト、ブロッコリーを使った彩りのよい栄養満点レシピを紹介します。トマトは加熱すると旨味が増して美味しいソースになりますよ。

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パクパク期からのトマトを使ったレシピをご紹介します。
トマトは栄養価も高く旨味があり、加熱するとソースにもなります。
  • 野菜の甘みたっぷり 新玉ねぎとトマトのスープ(1歳6ヶ月頃から/おとな)

野菜の甘みがたっぷりのトマトスープレシピです。離乳食では使わなかったベーコンを使用した、離乳完了期以降におすすめのレシピです。

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トマトは湯むきして皮を取り除くことで、口当たりが良くなり子どもも食べやすくなります。
  • 甘さが調節できる!トマトとりんごのジャム(1歳6ヶ月頃から/おとな)

市販のジャムは小さい子どもには甘すぎると思ったことはありませんか?手作りすれば好みの甘さに調整することができますよ。

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手作りすれば甘さが調整できて、果物だけではなく野菜もジャムにすることができます!
パンやホットケーキに乗せたり、ヨーグルトに混ぜたりと色々使えますよ。

注意事項

食材は、特定のアレルギー体質を持つ場合に、アレルギー反応を引き起こすおそれがあります。

初めての食材を食べる子どもには十分注意が必要です。様子を見ながら少量から食べさせてください。

[特定原材料] えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生

[特定原材料に準ずるもの] アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン

離乳食を調理する前に、「料理を楽しむにあたって」の「乳幼児への食事提供について」を事前にご確認の上ご利用をお願いいたします。

料理を楽しむにあたって

誤飲や誤嚥による事故を予防するポイント

  • 離乳食は月齢の目安のサイズを参考に、食べやすい大きさにして与えましょう。
  • 一口の量は子どもの口に合った無理なく食べられる量にし、自分で手づかみ食べや、スプーンで食べる場合は、量が多くないか、咀嚼して飲み込んでいるか、様子をみましょう。
  • ミニトマト、豆類は、そのままの大きさだとのどに詰まる危険があります。カットして安全な大きさにしましょう。のどに張り付く餅、噛むことが難しいこんにゃくや野菜、固い食材も飲み込むことが難しくなります。
  • 誤って気管支に入りやすいピーナッツなどの固い豆・ナッツ類は、5歳以下の子どもには与えないでください。
  • りんご・梨・柿は喉に詰まりやすい食材です。完了期までは生では与えず、すりおろしたものを加熱して与えましょう。
  • 年長の子どもが、乳幼児にとって危険な食品を与えないよう注意しましょう。
  • ゴックン期・離乳初期(生後5〜6ヶ月頃)から与えることができる
  • 皮や種は消化の負担になるため取りのぞくとよい
  • ミニトマトはまるごと食べると窒息するリスクがあるため注意
  • トマト缶などの加工品を選ぶときは無添加のものを選ぶ

写真提供:ゲッティイメージズ

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